人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

競争力とコンクール

師走です。世界中のカレンダーが一年で一番軽くなる一ヶ月です。

 

とか詩人っぽいことを書いておくと文章のお仕事が来るのではないかと勝手に思っているわけですが、世の中そんなに甘くないわけで。ほんのときおり「文章上手ですね。プロですか?」と言われることが。これ、「パパの作ったホットケーキおいしい! お店開けるんじゃないの!?」という娘たちの感嘆とあまりかわりません。

いいかい娘たちよ、覚えておきなさい。レシピどおりに作れば誰が焼いてもホットケーキはこの味になるんだよ。小学校のときに習った文法を守れば文章はそれなりに読めるものになるんだよ。

文章のプロとは、糧になる原稿のほかに自分のための文章を書いてしまう伊熊よし子さんのような方をさして使うのだと、常々思います。

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近況まとめてご報告

月に二回くらいは更新していないと、さすがに追憶の彼方に追いやられてしまいそうなので、そろそろ何かを書いておきたいのですが、“あまりにもいろいろありすぎて”、何を書いてよいやら。

こんにちは、ご無沙汰しております。

 

姉妹の今のヒットは、NHK BSプレミアム「プレミアムシアター」で放送されたグラインドボーン音楽祭2016 歌劇『セビリアの理髪師』。以前、パリオペラ座でコリーヌ・セローが演出した舞台のDVDを見せたことがあるのですが、フィガロの服になぜか携帯電話がぶら下がっていたり、全員の服装がイスラム風だったりと、「???」な舞台だったせいで歌や演技に集中できず、中途半端に放り出していました。が、エンリケ・マッツォーラ指揮の本舞台は姉妹して大爆笑。特にもっともコメディタッチの二幕はお気に入りで、時間ができるたびに「見たい」「見たい」とせがまれます。

私は恥ずかしながら、この歳にしてようやくオペラを(テレビで)見た身なので、すんなりハマれた姉妹の感性を理解できません。なんなの君たち。

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岡本誠司さんのくれた闘志

家族で『君の名は。』を観てきました。新海監督の作品はひととおり追ってきているのですが、文芸風味の作風から相当に大衆に寄りましたね。おもねったというよりは戦略ではないでしょうか。垢抜けたと言ってもいいかもしれない。若いころから各映画コンクールで賞を総なめにし、創ればファンが少しずつ増えていき、40代半ばにして集大成。見事な生き様だと思います。音楽家もかくありたいもの。

大人のほうが見て感じることは多いのではないかなー。感情のひだとか心の機微とか、色や表情に深みを見る年齢になってから見直すと、きっと姉妹ももっと楽しめるのではないかと感じました。音楽家も(略)

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コンクール×3

何年ぶりでしょうか。カラオケで歌いました。1曲だけでとてつもない疲労感を感じたのですが、本気で歌ったときの娘たちの反応はというと……耳をふさいでた!!

え、なに、聴くに耐えないってこと? と思ったら「うるさい」だそうで。歌は全力で歌わないと意味がないでしょうに。まあいいや、本当に数年ぶりにイエモン歌ったし、気分よかった。

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コンクール、あるいはチャット

結局先日の日記に書いたとおりで、休日に気が抜けた私は体調を崩してしまい、日曜日は1日中ずっと寝ていました。そのせい(おかげ)で夜中に覚醒しています。

 

なぜ「おかげ」かといいますと、ヴィエニャフスキ国際コンクールをライブで聴けているからです。

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ボムソリちゃんのメンコンを聴く

ここ数週間というもの、人生の中でもそうとうに濃い時間を過ごしています。良いこともあれば寂しいこともあり、つらいこともあれば楽しいこともあり。アップダウンが激しすぎて体がついていきません。こういうときに風邪をひきやすいので要注意だぞ自分!

 

季節の変わり目、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

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おちこんだりもしたけれど、姉妹はげんきです。

久しぶりのエントリーだというのに『魔女の宅急便』のパクリタイトルで本当に申し訳ないのですが、まさにこんな心境を通過している長女、二女なので、あえて借りてきました。糸井先生スミマセン。

 

毎日更新を控えるようになってから、姉妹の音楽活動にもいろいろと動きがありました。

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