人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

クラシック音楽界の最近の動き

 ご無沙汰しております。


ソニー・ミュージックエンタテインメントが、ガチでクラシックを売り出そうとしていますね。オーディション申し込み、あと数日ですが、ご覧になりましたか?

 

STAND UP! CLASSIC オーディション メンバー募集オーディションのお知らせ

 

年齢制限40歳未満。下限は書いていないので、今年の4月から音楽活動を始められる人なら誰でもいいみたい。小中学生だと学業が……なんて言ってるのは日本くらいなのかもしれません。それはさておいても、オーケストラという枠組みをどこまでブチ壊して楽しませてくれるのかワクワクします。

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磨斧作針

新年明けましておめでとうございます。

 

旧年、お世話になった方、励ましのお言葉をくださった方、そして楽器道を歩まれているみなさんに幸多い一年となりますことをお祈り申し上げます。

 

今年は今までにも増して身を削ることが多くなってくると思います。

 

親は、心をすり減らさせるのではなく、心を鍛え研磨させるよう、見守り、支える一年でありたいと思います。

 

本年も、なにとぞよろしくお願いいたします。

 

ではまた。

 

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激変の一年でした

音楽家は、過去でも現在でも、人格破綻している者を許す文化が彼らを支えている。

 

という考え方が一部であります。が、この一年で私は「本当にそうだろうか?」と思うような出来事に多々出会いました。人間は若い頃は感情をコントロールできず、暴発したり快楽に身を浸したりすることはありますが、たいてい後年に本分に立ち返るか、その前に早逝します。ですから、過去の偉人たちの一部をあげつらって「この人は素晴らしい」「この人は変人だった」と割り切ってしまうのは非常に危険だな、と思うわけです。時・地・人。その三つが絡みあってその人を形成しているのですから、本人の性格形成は、環境や時代や知人関係にも責任があるわけで。

 

そして現代に立ち返り。たくさんの素晴らしい先生がたに触れ合えた一年だったぶん、思うところは数多くありました。

 

大儲けしていなくても、著名人でなくとも、一流は一流です。

そしてそういう人たちは得てして人格者であることが多い。

 

長女、クリスマスの時期にミニパーティーに参加させていただき、曲をいくつか弾かせていただきました。先生から提案いただいたツィゴイネルワイゼンは狙い通り大盛り上がりで、たくさんのお客様から帰り際にお声をかけていただきました。

 

舞台でご一緒した声楽の先生は後援会に支えられているのですが、その先生はご本人の会長に向かって長女の肩を持ちながら「ぜひとも後援会長に!」と笑いながらおっしゃいました。親は冷や汗が出る思いで聞いていたのですが、その会長が何度も繰り返して言いました。

 

「演奏者は腕だけじゃないからね。これからは親の育て方です。責任重大ですよ?」

 

ヒーッとなりながらも、ああ、そうかもしれない、とうなずくことしきり。

 

今年最後の警句とし、来年に活かせれば、と思うのでした。

 

ではみなさま、よいお年をお迎えください。

 

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レベル高かった!

学生音楽コンクール・ヴァイオリン部門・小学生の部、全国大会聴いて参りました。みなさん、本当に上手! 年々細かい部分まで注意しながら聴けるようになってきた分、出場した子たちが何をがんばってきたのかがすぐにわかるようになりました。

 

特に今年は押並べて全員上手かったと思います。

 

ハッとする演奏を見せる子が多く、つまらないミスをするシーンが無く、全員が音楽を奏でていたので、あっというまに2時間が経っていた感じです。

 

曲目も全員凝らしてきていました。サラサーテカルメンヴィエニャフスキファウストチャイコフスキーのコンチェルト、ヴュータンのバラードとポロネーズブルッフスコティッシュなど、小学生の部ではなかなか聴けない曲が多かった。

ヴィエニャフスキの2番は定番ですね。創作主題(3年前、巽さんが弾いて1位)、そしてシベリウスのコンチェルト(昨年、青山さんが弾いて1位)などは、昨今定番になりつつあります。

 

これを書いている現在、順位はわかりません。けれども、正直誰が獲ってもおかしくないんじゃないですかね。失敗した、と肩を落としていた子もいますが、自分の失敗に気づけるのは逆に素晴らしいことです。

 

私は9,000回以上シュートを外し、300試合に敗れた。
決勝シュートを任されて26回も外した。
人生で何度も何度も失敗してきた。

だから私は成功したんだ。

              マイケル・ジョーダン

 

今日を明日の糧にできた子たちは幸せです。

 

ではまた。

 

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嫌いな言葉「クラシックはエリートのための音楽」

いい言葉なので、引用を。

 

style.nikkei.com

 

ラトル氏は記者会見の席で、そんな質問が出なかったにもかかわらず、「今まで耳にした中で最も嫌いな言葉」を挙げた。それは「クラシック音楽はエリートのためのものであり、特定の選ばれた専門家にしか理解できない」というものだ。「私が二度と聞きたくない言葉だ」と強調した。

 

音楽家たるもの、かくありたいものです。

 

ではまた。

 

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2017弦楽器フェアに行った

人生は悲喜こもごもとはよく言ったもので。

 

喜びがあったかと思った次の瞬間に、悲しみが訪れていることがある。そんなことを知った2017年11月。劇場にするまでもなく、否が応でも人生の舞台に押し上げようと事情が迫ってくる。そんなことがあるものです。

 

……あ、そこのあなた、間違ってないですよ。楽器少女の父のブログですよ。

ただの近況を100文字くらいでまとめただけです。

別に意趣返ししたわけではございません。

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