人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

創るのか、真似るのか

二女はヒマさえあれば白地の用紙を引っ張り出してきて、唐突に何か絵を描き始めます。そして巨匠よろしく、気に食わないとポイっとそのへんにほったらかして、また新しい紙を取り出します。一本線を描いただけで気に食わなくて新しい紙を出そうとしたときは、さすがに「お願いだから消しゴムで消して」といいましたが。

 

音楽にしてもそういう面があります。「私、ここの部分が好きなんだよね」とは姉妹ともよく言うのですが、「だって人形が踊っているみたいだから」というように具体的な絵が見えているのが二女の特徴です。だから「こう弾くとステキでしょ」という言い方で注意されると、喜んで直します。理由を言われないとムッとします。

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