人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

うまくいかないのは諦めるから

昨晩は譜読みがなかなかスムーズにできない二女のために、結局11時くらいまで付き合うことになってしまった。子供の練習に大事なのは反復練習。自分で考えられるようになったら、思考的練習。二女はまだ反復練習が必要な段階。

ト音記号の「シ」を「レ」と読む。

「ミのいっこ上は?」と言われてもわからない。

できるものだと思っている側からすると、本当に絶望的になる。でもここで「この子は自分で考えようとしていないんだよ!」と怒っても仕方ない。諦めずに付き合った。

「ちょうちょをドレミでうたって」

「ソーミーミー」

「(……シが出てこないな)ミからうたって」

「ミードのシャープードのシャープー、レーシーシー」

「(こういうことはできるんだ。ちょっと問題ミスったな……)ド#はドでいいよ。じゃあ音符に書いてみよう」

ミの次にドを1オクターブ低く書こうとする。なぜ? と大人は思うけど、子供にとってはどっちもド。いったん採譜はやめて、ミから順に「いっこ上は?」といいながら私が「ファ! ファのいっこうえはソ! ソのいっこ上は?」「ラ!」「そう! ラのいっこうえは?」「シ!」「ほらー、ここはシだったでしょ」「うん」とおたまじゃくしを五線譜に書いていった。

子供はいっこ何かができると調子に乗る。正解をたくさんもらえて嬉しくなったのか、だんだんわかってきたみたい。もういっかいミから高いソまでいって、またミに戻ってくるのをやって見せ、それから書かせてみた。

みーどーどー、れーしーしー、らーしーどーれーみーみーみー。

全部間違えずに書けた。高さも合っていた。

「なんでできないの!」

「人の話を聞いていないんでしょ!」

口でののしるのは実は簡単なんだなと思った。

諦めないこと。

一緒にやること。

怒ることと怒らないことの境界を子供にもはっきりわからせること。

たぶんこれだけだ。



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