人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

10000時間の法則

世の中には10000時間の法則というものがあります。

いわく、その世界の一流になるためには、10000時間の鍛錬が必要だと。

あなたも「天才」になれる? 10000 時間積み上げの法則

この記事から引用しますが、以下のところがとても印象深かったです。

音楽学校でバイオリンを学んでいる生徒を、ソリストになりそうなグループと、プロオケでやっていけそうなグループ、そしてプロオケは無理でも音楽の先生になりそうな3グループにわけて練習量を比較するという調査を行うと興味深い事実がわかるのだそうです。

全てのグループでバイオリンを始めた平均的な年齢は変わらず、「スタートが早かった」効果はグループでみると無視できました。それに対して練習量は、他のグループは同じ年齢で 8000 時間、あるいは 4000 時間にしか達していなかったのに対して、ソリストになりそうなグループは計10000時間ほど、一週間の練習量も他のグループよりも飛躍的に高かったのです。

面白いのは、彼の調査によると「練習をせずに天才的才能を発揮する」人も、「いくら練習をしても上達しない人」の両者も見られなかったのだというところです。

10000時間とは、どれくらいの時間なのでしょうか。

10000 時間というのは途方もない時間です。10000 時間の積み上げを2年、5年、10年で行おうと思うと、毎日次の時間が必要です。

2年:10000 / (2 x 365) = 13.7 時間
5年:10000 / (5 x 365) = 5.4 時間
10年:10000 / (10 x 365) = 2.7 時間
これで見ると、2年というのが如何に非現実的かわかるかと思います。やはり、「天才」は数年にして成らずなのです。

この記事を読んで、あらためて子供たちの練習時間を計算してみました。このペースでいくと、彼女たちがいわゆる“天才”になるのは、21歳くらいです。

神尾真由子さんがチャイコフスキー国際コンクールで優勝したのが21歳。

諏訪内晶子さんがチャイコフスキー国際コンクールで優勝したのが18歳。

庄司紗矢香さんがパガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールで優勝したのが16歳。

五嶋みどりさんがタングルウッドの奇跡を起こしたのが14歳。

10000時間に到達したのが果たして何歳のときだったのか、聞いてみたいものです。




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