人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

プロフェッショナルとアーティスト

娘たちのヴァイオリンのお師匠は、プロの演奏家です。知っているバンドや見たことのあるミュージカルでガンガン弾いていると聞いています。その技術は表現者に愛されている、と見るべきでしょう。

ただ、ヴァイオリニストを志す者が最初に仰ぎ見るのは、ソリストです。当然彼らはプロフェッショナルですが、同時にアーティストでもあります。表現者の望む音を作るのではなく、自分の作りたい音を作っていく。その世界では、技術は当然あるものとして、別途本人の人間力も評価されます。人間力=表現力・創造力ともいえるから当然でしょう。

師匠がいつもおっしゃる言葉で、私が全力で首肯したものがあります。

「音楽は技術だけではない。でも、表現したい音を出すには技術が必要だ」

表現したいとおもったときに技術が足りないことほど、つまらないものはない、というのです。だから技術は磨き続けなさい、と。もうひとつ、本当に好きな師匠のお言葉が、

「荒削り、尖ってる、上等です。最初から丸い演奏なんて、削りようがない」

お師匠は物腰のやわらかい優しい方なのですが、私は最初にお会いしたときから「かなり強気な人だ」とおもっていました。静かに青く燃える炎ほど高温であるのと同じように、内に秘めた闘志はかなりのもの。そして娘たちにアーティストとしての矜持を教え、プロフェッショナルの魂を植えつけてくださる。

娘たちが幼少期に、プロフェッショナルな指導者につけたことを、私は感謝しています。




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