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人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

「ヴァイオリン辞めたい」

いつか言われることを覚悟の上でやらせています。

 

とうとう長女に言われました。

 

「ヴァイオリン辞めちゃダメだよね?」

 

即答で「いいよ」と答えました。言われたらそう答えようとずっと準備していたから、あせりも混乱もありませんでした。ただ、そのあとの5秒くらいの間に、今までやってきた練習が頭の中を駆け巡りました。なかなか出来ない弓のコントロールを一緒にがんばったこと。コンクールの全国大会一週間前に必死になって細部をつめたこと。できたときに抱き合って一緒になって喜んだこと。

 

「辞めてどうするの」とか「何になりたいの」とかは一切言いませんでした。そのあと特に何の話もせず、黙々と練習をし、これが最後の練習になるかもしれない、と思っていつもと同じことを丁寧にやりました。

 

ポジション移動のときに音程がズレることをずっと気にしていたので、大人用に買った教材で覚えた新知識を与えてみました。「耳で音を探るんじゃなくて、場所で探りなさい」「ここがラだと場所で覚えてそこをめがけて指を動かしなさい」「音で場所を探していたら、今以上にうまくなることは無いよ*1

 

やらせてみると、一発で出来ました。「できたじゃない」と言うと、満面の笑みを浮かべて「できたーーー」と抱きついてきました。

 

「やっぱり続ける」

 

行き詰って愚痴っぽくなっていたのかな。まったく前に進まない気がして、とても息苦しかったんだろうな。

 

成長の曲線はS字形をしていて、停滞時期がとても長く、ある日突然急上昇します。上昇の幅が狭くなればなるほど、停滞時期は長く感じる。そういう壁にとうとうぶつかったのでしょうね。

 

ただ、自分から「やる」といわないかぎり、楽器は無理にやらせても仕方ない。その思いは変わっていません。本気で辞めたいという日が来ることもあるでしょう。たぶんとても悲しいとは思いますが、その日に後悔しないように今をがんばろうと心に再度誓うのでした。




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*1:この教え方は今の先生は禁じています。音で覚えないとダメなのです。