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人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

完成するわけがない

演奏が完成することなどあるのでしょうか。

決してないと思います。

いきなり結論から入ってしまいましたが、もしこの世に「完璧な演奏」なんてものがあったとしたら、その人はもちろん、すべての演奏家が次の日から演奏をやめてしまうのではないでしょうか。答えは無いからこそ弾きつづけるし、伝え続けられるわけです。

幼少期の習い事は「はい、この曲は合格ですよ~」といわれることで本人も親も嬉しくなって、次に進みます。ですが、お師匠は「合格」とは言っても、決して「完成です」とは言いません。当然といえば当然ですが、娘たちのお師匠は言動が一致している人だなあとつくづく感心します。

まだ人に聴かせられるレベルではないのに「合格です」といわれたとき、「まだまだつたないですけどいいんでしょうか」と聞いたことがあります。そのときお師匠は「これで終わりではありません。大人になってからまた弾く機会もありますし、そのときには今とはまた違った印象で接することになると思います。今は必要なテクニックをさらえれば十分。これだけ有名な曲(バッハのドッペル)なら必ずまた戻ってきます」とおっしゃっていました。

だからこそ教え子の演奏を手放しでは褒めないんですよね、この方。精神と行動と教育法が一致している人は信用できます。

そうなんです、答えが無いから面白いんですよね、楽器ってのは。




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