人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

肘をあげて!

二女のヴァイオリンはとにかく繊細です。

 

音が小さいという意味ではなく、音程のズレに対してものすごく厳しい。長女も二女もふたりとも絶対音感もち(和音は和声に則っていれば4つまで、バラバラでも3つまでならわかる)なのですが、長女は「音があっていればいい」タイプで、多少のズレは気になりませんでした。最近はしつこく「音程!」と言い続けてきたおかげか、ようやく自分でもズレに気づけるようになってきたみたいではありますが。

 

二女は逆に「汚い音が嫌い」と言い切る人です。一時期見ていただいた代行の先生にも「この子はうまくなるわよ」と褒められた経緯があるくらい、音に対してとても敏感。

 

唯一うまくいかないのはボウイングでした。なぜか音がぶれる。そして指板のうえをこすってしまう。なので鉄板である指導が入ります。

 

「肘をあげて。弓は前へ!」

 

弓を前へ押し出すように弾くのはようやくクセになってきましたが、右ひじを上げて弾くのは疲れるからか、なかなか定着しません。脇を閉じていると手首がまねき猫のようにまがり、手首で弓を弾くようになってしまいます。これでは高い技術の演奏には絶対についていけません。

 

少し指で持ち上げてやると、演奏がかなり変わります。本人もそれはわかっているのでしょうけど、サボり癖が出て肘を下げてしまうんだろうな。

 

もう少し体力がつけば変わるかもしれない、と思いつつも、だからといってひどい演奏のまま練習させているわけにもいかず。「肘!」と叫び続ける日々が続きそうです。




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