人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

ルッジェーロ・リッチの音階練習

尾池亜美さんが弦専門のWebマガジン『アッコルド』で新しいコラムを書かれたようなので読みにいってみると、天才ヴァイオリニスト、ルッジェーロ・リッチの音階練習について書かれていて興味を覚えました。

 

Webアッコルド|弦楽器・クラシック音楽 webマガジン

 

ルッジェーロ・リッチは10歳でヴィエニャフスキを弾いてデビュー、11歳でメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲でオーケストラと初競演。名器グァルネリ・デル・ジェスを手にパガニーニカプリースをこよやく愛した人で、ちょうどおととしの夏に亡くなったそうです。

 

彼の音階練習本について尾池さんは

 

それでも、「ああ最初からこういう練習法や指使いを知っていればなあ。。」と思うようなものも沢山あって、ひと通り音階や和音を全調で弾けるように成った方には、かなりおすすめな教材です。

 

とおっしゃっており、まだ先の話にはなりますが娘たちにもやらせてみたいなと思いました。 どのような特徴があるかも解説されています。

 

具体的には、開放弦を弾きながらそれより低い方の弦で音階を行ったり来たりしたり、同じポジションで指を伸ばすだけで低いところから高いところまで抑えたり、隣同士の音も1-2-3-4ではなく、1-1-2-2-3-3-4-4と行くことで動きの大きなシフティングを減らしたり...という、具合です。

 

そして「重音」の音階練習がいかに大事かを説かれていました。名ヴァイオリニストは必ず重音の音階を練習している印象があるのですが、やはり無伴奏で弾くわけではない以上、周囲とのハーモニーを大切にしなければなりませんしね。ピッチのずれた重音ほど耳障りなものもありませんし。

 

音階をかけあがっていくフレーズでも無理なく弾けるような練習など、尾池さんのブログに詳しく書かれておりますので、興味のある方はぜひそちらをお読みください。

 

ここにはルッジエーロ・リッチのツィゴイネルワイゼンを貼り付けておきます。


Sarasate Zigeunerweisen, Op. 20 Ruggiero Ricci ...

 

ではまた。