人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

長女の「いい曲」

我が家は夫婦ともにロックが好きでした。私は60~90年代のハードロック、妻は90~00年のニューカテゴリーに傾倒していたため、結婚したてのころはお互いに知らないバンドのCDを持ち寄って聴きあっていました。最近はクラシックの曲を引っ張り出す日々のため、新しい人たちの音楽はめったに触れませんが、過去に好きだったバンドものはときおりiPodをスピーカーにつないで聴いているわけです。

 

今まで、数多くのバンドの曲がリビングで流れていたにも関わらず、長女も二女もあまり食指を動かすことはありませんでした。どちらかというと、テレビのテーマ曲や映画のテーマソングなど、映像と組み合わせて聴くのが楽しいものばかりに食いついていたと思います。

 

しかしそんな無関心な長女が、あるバンドの演奏を聴いて突然「なにこれ。かっこいいね。誰?」と言い出しました。それが「くるり」。あまりのことに父母ビックリ。お前、ロックすきなの? と空恐ろしくなりました。

 


くるり - 青い空 - YouTube

※父は「くるり」ならこの曲が好きです。

 

 

次に長女が「なにこれ。かっこいいね」と言ったのは「エゴラッピン」でした。今度はブルースかい! あまりにも感性にエッヂがかかっていて、怖いくらいです。山本まさゆきが大好きな父でゴメンね……。

 


[PV] ~Midnight Dejavu~色彩のブルース ego-wrappin' - YouTube

※この曲がお気に入りとのこと。ずいぶん大人な雰囲気ですね……。

 

 

以降、洋邦問わずポップロックあわせて、長女の「なにこれ」は出ていません。もちろん小学生ですから、レリゴーやゲラゲラボーやプリキュアは大好きです。が、曲を褒めているのを聞いたことはありません。

 

クラシックにも長女が「かっこいい。大好き。弾いてて楽しい」と言って憚らない方がいらっしゃいます。その名もヨハン・セバスティアン・バッハ先生。もう鈴木教本七巻のバッハ 協奏曲第1番など、目の色を変えて練習していました。読譜し終えた長女によく譜読みしたね~と褒めると、「うん、好きだからね。バッハ」と。何者なんですか君は。

 

 そしてごく最近、弾き終えたあとに「ふう……いい曲……」と恍惚としている姿を妻が見てしまったそうです。それは……。

 

 

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン先生の「エリーゼのために」。

 

 

……ごめんね。筋肉少女帯が好きな父で。 

エリーゼのために

エリーゼのために

 

 

ではまた。

 

 

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