人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

立って弾くのか座って弾くのか

小学一年生と幼稚園年長のふたりは体力がまだまだありません。ずいぶん慣れてきたとはいえ、立ちっぱなしでヴァイオリンを弾き続けるのは大変です。特にバレエのレッスンのあとや学校で激しく遊んできた日の夜だったりすると、少し弾いただけでカンタンに「足がいたいー」と難癖をつけるのです。

 

室内楽やオーケストラは座って弾くわけですから、別にいいんじゃないだろうか、と思い、ネットで調べてみたところ、上位に表示されるヴァイオリンのお教室サイトには、「座って練習してもOK」と書かれていました。そんなものかと思い、肉体的につらそうな日はエチュードに限って座って弾かせていたのですが……。

 

お師匠に聞いてみたところ、大反対されてしまいました。

 

えっ、なんで? お師匠、室内楽がご専門ですよね。それにオケの一員としても弾いてらっしゃいますよね。それなのに座って弾いちゃダメなんですか?

 

ソリストを目指すなら、体を使って弾く練習をしなきゃだめです。立って弾くときに音をどう響かせるのか。どのポジションのときにどう体と肘を使うのか。それぞれ、座って弾くのとはまったく違うのです。長女ちゃんはソリストなのですから、つらいでしょうけど立って練習してください」

 

言われて気づきました。エレキギターって、立って弾くのと座って弾くのとでは、奏法も体の使い方も違うんです。特に手首の使い方がまったく変わってしまう。よくギタリストが高い音をキュィィィィィィンと鳴らしているとき、カラダごと反らせたりしていますが、あれはかっこつけているだけではなく、高音域のチョーキングをキレイに響かせるためでもあるのです。

 

特にロックギターはギター本体の上部分がベルトより下に来るように構えたほうがかっこいいので、さらに弾き方が変わります。

 

姉妹よ、どんなに足が痛くても、立って弾きなさいとのお達しだよ。冬になったらホットカーペット出そうね。

 

ではまた。

 



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