人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

楽器の顛末

ヴァイオリンレッスン三回目については先日詳しく書きました。実はこの日、もうひとつの楽しみが長女を待っていたのです。それは、以前購入するかどうか迷ったフレンチのヴァイオリンをお試しで一週間お借りできることになったこと。

 

私自身、楽器の良し悪しがわかるほど耳が肥えているわけではないので正確に評価できないのですが、楽器商の方からとても真摯な説明を受け、自分でもある程度調査し、ほぼ納得しておりました。しかし長女にそのヴァイオリンを弾きこなすことが出来るのかを一定期間弾いて確認しないことには、「これください」と八百屋で大根を買うようにはいかないのです(小心者なので)。

 

ご挨拶して、真っ先に先生がヴァイオリンを出してくださいました。弾き比べてみると、明らかに音の厚みが違う。弓も二種類ためし、発音の違いを確かめました。ひとまずこの子と弓を二本お借りすることに。

 

持って帰ってから同じ環境でいつも練習している曲を弾いてもらうと……。あれー、長女さん、ずいぶん上手くなったんじゃない? いつのまにそんな深みのある音が出せるようになったの? と言いたくなるくらい、別物です。

 

たまたま我が家を訪れていた私の父母も「明らかに違うな」と太鼓判。弓の良し悪しも聞き分けて、これはもう多少の無理をしてでも手にいれるべきだ、ということになりました。

 

後日、二女のレッスンにいらしたお師匠にもこの楽器を見ていただいたのですが、大賛成なさっていました。

 

「長女ちゃんには『これくらいの楽器じゃないと』と○○万くらいのものを提示されたのではないかと心配していたのですが、ヴァイオリンも弓も質に比べてとても良心的な価格で驚きました。下取り率もいいし、これなら私もお勧めできます」

 

とこれまた太鼓判。

 

また「楽器に教えてもらう音というのは必ずあります。長女ちゃんがこの時期にこの楽器を手にしたことで、得られるものは大きいはず」と後押しくださいました。楽器商さんにはこの時点で「買います」と意志を伝えました。

 

その日からこの子で練習している長女さん。もうはために分かりやすいくらいウキウキです。二女は長女の音を聞いて「すごいねぇ、先生みたいな音だねぇ」ととてもうらやましがっていたとか。それを聞いていた妻は「二女は本当にいい音を聞き分けることができる」と私に輪をかけて親バカを炸裂させておりました。

 

フレンチくん、ようこそ我が家へ!

 

ではまた。




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