人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

「よく弾けてるね」

長女、四回目のヴァイオリンのレッスンに臨みました。前回、バッハの『ヴァイオリン協奏曲第一番第三楽章』に合格をいただいていたので、曲は同じくバッハの『第二楽章』とクライスラー『プレリュードとアレグロ』のみ。あとは小野アンナとカイザーでした。

 

最初にレッスンに臨んだときの半分にまで量が減りました。さて、今回はどこまで進められるでしょうか。

 

まず小野アンナは一行合格。スケールはフィンガリングとポジション移動の奏法をガラッと変更している最中でもあるため、キレイに弾いてくるようにというご指摘でした。とにかくスケールを。キレイに。テンポも正しく。

 

続いてカイザーは29番。今回で見て頂くのは二回目です。この曲はスピッカート(飛ばし弓)のトレーニングでして、長女はまだ満足に飛ばせません。ただ、家ではとにかくこの練習をしていました。曲として間違った音を出していないか、ポジションや指づかいが間違っていないかを確認いただいてから「少しは飛ばすの練習した?」と聞かれ、長女は「やった」とお返事。……「やりました」だろ。友だちか。

 

聴いていただくと、「うん、できてるから、あとはテンポと粒をそろえることに注力して」というご指示。おお、努力は認められたようです。本当に、この先生に褒められると親まで嬉しくなる。不思議な方です。

 

さあ、曲です。バッハの第二楽章を見ていただきました。若干走り気味(だんだんテンポが勝手に速くなっていくこと)なことと、フォルテの発声について注意いただいたくらいで、最後まで聴いて「うん、よく弾けてる。いいね。合格」と二週連続で合格が

 

長女、「いよっしゃぁぁぁぁっ」とプロレスラーのような喜びよう。

 

この曲、先生が「とてもキレイだけど、その分とても難しい曲」とおっしゃったもの。そのためか長女はとにかく美しく弾きたくて、練習にも熱を入れていました。私たちも「最後の音をブチッと切らないで」とか「ピアノで入るときの先生の演奏をよく真似て」としつこく言い続けてきたおかげか、実際の演奏は親の欲目込みでとても良かったと思うのです。

 

最後にクライスラーを聴いていただき、「ずいぶん良くなってきたね。もう少し詰めていきたいね」とお言葉をいただきました。

 

レッスンが終わったあとに「あの、これで曲はクライスラーの1曲だけになってしまいましたが、次は何を……?」と聞くと、うーん、と少し悩んだ様子で

 

「コンクール、出てみない? 曲は考えておくから」

 

ええーーーー。

 

……また忙しくなるのでしょうか。

 

ではまた。




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