人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

ヴァイオリンとヴィオラ

ヴァイオリンとヴィオラは形が似ています。大きさは間近でみるとだいぶ違うのですが、オーケストラを遠目から見るだけでは、楽器をよく観察している人でないとどちらがヴァイオリンでどちらがヴィオラか区別がつかないのではないでしょうか(もちろん席の位置でわかるというのはありますが)。

 

素人になればなるほど、ほぼ同じ楽器のような印象を受けがちです。楽器の大きさと調弦方法が違うくらいは想像がつきますし、少し話を聞けば楽譜はト音記号でもヘ音記号でもないアルト記号を使用すると知る人もいるでしょう。確かに最初はドが第三線上にくると知らず、しかも見慣れぬ記号が先頭にあって「なんだこれ」と混乱しました。しかし理屈がわかってしまうと意外と簡単に慣れてしまいます。そんな理由からか、音大を受験するにあたって、競争倍率が若干低いヴィオラでも併願する人がいると聞きました。

 

が、ギターとベースが弾き方も音の特性も違うように、当然まったく別物です。音の出し方や響かせ方など、極めようと思えば思うほど、違いに気づいて愕然とするものだろうな、と生半可な知識でも総動員すれば想像くらいはできます。

 

最近のヴァイオリニストを目指す若者たちは、ヴィオラも並行して学ぶ傾向にあるのでしょうか。尾池亜美さん、長尾春花さんもそのようなお話をなさっていましたし、実際に長尾さんがヴィオラを担当した四重奏を聴かせてもいただきました。長尾さんはヴィオラを弾く前に尾池さんとヴァイオリンでデュオを弾いており、腕前も素晴らしかったので、どちらが本科なのか迷うほどでした。出来る人はなんでもこなしてしまうのでしょうね。

 

と前置きが長かったのですが、今日貼り付けたかった動画がこちら。


チャルダッシュ 驚きの展開! Csardas - YouTube

 

藝大のモーニングコンサートでベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を熱演した倉冨亮太さん(左)と、その生い立ちが大変な話題になった藤原晶世さん(右)、作曲科卒・伴奏ピアニストとしても活動中の山中惇史さん(ピアノ)のトリオによるチャルダッシュです。

 

昨年の年末、藤原さんのモーニングコンサートに行きたいね、と妻と話していたら、あまりにも話題になりすぎて予約開始からあっという間に売り切れてしまい、聴くことができませんでした。

 

驚きは2分過ぎあたりから。もうひとつの見所は3分半あたりから。

 

まっさきにグリーンデイの『All Be Myself』を思い浮かべました。


Green Day - All By Myself & Dominated Love Slave [Live @ Roseland Ball Room, NY 2000] - YouTube

 

遊び心があるって、たまらないですね。うちは姉妹ともこういうところがあるので、自由な発想でまわりを楽しくしてくれるような音楽家になってくれたらいいな、と夢見ています。

 

ではまた。

 



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