人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

二女、ローマ数字を覚える

先日、とあるヴァイオリン(親)のおともだち(と勝手に私が思っている方)のブログにコメントしたところ「遅くまでがんばってますね!」とお返事をいただいてしまいました。確かにコメントしたのは夜中の三時過ぎですが……えーと、日本時間深夜一時半キックオフのドイツサッカーを見ていました。ええ、絶不調ドルトムントの香川くんを。そこまで働いてませんでした、期待を裏切りましてごめんなさい。コメントは試合後にしておりましたです、はい。

 

閑話休題

 

二女がお師匠のヴァイオリンレッスンを受けました。発表会まで一ヶ月しか無いので、あとは仕上げに時間をかけるときです。そんな忙しいときでも新曲は容赦なくふられます。先日も書きましたが、ヴィヴァルディのG-mollです。

 

長女を見てくださっていたときは「忙しくない? 大変だったらゆっくりでいいんだよ?」と遠慮がちに新曲を渡してくださっていましたが、その程度の負荷は我が家では当たり前に受け止めることをご理解くださったのか、最近は二女にもあまり遠慮がありません。ありがたいことです。

 

ヴィヴァルディのA-moll第一楽章を発表会で弾くのですが、最近ようやくスピードをつけて弾くことができるようになってきました。音量も大きくなり、ミスも減りました。彼女のもっとも得意とするのは、実はボウイングです。実際姉よりうまい。駒と指板のあいだを狂うことなく弾き続けることができる。これはもう性格ですね。

 

おりがみをキチッと折らないと気がすまない。黒線に沿ってきれいに塗り絵をしないと気がすまない。セロテープをゆがんだまま貼るなんて信じられない。……そんな二女さん。決して弓がぶれない。そして音程を大きく外さない精度は姉より上です。

 

さて、新曲のG-mollですが。

 

ポジション移動と指番号をきっちり弾けていませんでした。「ポジションが変わるところ、ちゃんと楽譜に書いておこうね」といわれ、先生がお帰りになった後で素直に黙々と従っていた二女さんかわいいです。ローマ数字の書き方と読み方を妻に教わると、自分でヴァイオリンを弾きながら譜面に数字を書き入れていった様子。

 

彼女の自主的な行動をずっと待ちわびていたので、ようやく見られた嬉しい兆候です。しかもローマ数字からというのが二女さんらしい。

 

夜に「パパ聴いて!」というので弾いてもらったら、なかなかのものでした(親バカ)。心から「上手になったねー!」と褒めると、「もういっかい弾く」。この子はどんなに厳しくても親に見ていてほしい人で、厳しく言われて悲しくなっても、最後に弾けるとケロッと笑ってケタケタとはしゃぎます。

 

幼稚園の先生いわく、「二女ちゃんは人並み以上に闘争心もプライドもありますよ」とのこと。それを満足させるために努力を忘れない人は、最低でも私よりは大成すると思います。

 

親を超える日は実はあっというまに来るんじゃないかな。

 

ではまた。



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