人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

伴奏の先生

長女のヴァイオリンは、発表会とコンクールが控えています。ヴァイオリンという楽器は因果なもので、よっぽどうまくないと無伴奏ではふつう出場できません。つまり伴奏者が必要になります。この点をピアノの先生はよく「ピアノは身ひとつだから楽だし安上がりよ?」とおっしゃいますが本当にそうです。

 

前回初めてコンクールに出場したときは、お師匠が「私がもっとも信頼している先生に弾いてもらいたいので」と、とても素晴らしい先生をご紹介くださいました。本当にお上手で長女とも相性がよく、手放しでお任せできる方です。

 

が、先生が変わった以上は郷に入れば郷に従うべきですので、先週のうちに先生にご相談していました。「いい方をいっぱい知ってますから、次までにご紹介します」とおっしゃってくださったのを覚えていらして、レッスンの最後にピアノの先生のご連絡先を教えてくださいました。

 

お名前をちらっと検索してみたところ……。若手ではありますが、小学一年生の伴奏者には大げさではないですか? と親が尻込みしてしまうほどの方でした。先生と共演したこともある様子で、それだけでも信頼度をうかがい知ることが出来ます。

 

たとえどんな方だったとしても全幅の信頼をしてお任せしてみよう、とご連絡する前に夫婦で決めました。その気持ちの上でお話するべきだと判断したのです。

 

いざ妻が電話してみると、とても物腰の柔らかい方だったそうです。「喜んで引き受けます」と言ってくださった上に、「(長女の)先生からとても優秀な生徒さんだと伺っていて私も楽しみです」と言われて、さすがに恐縮していましたら「先生はこういうことでお世辞を言う人ではないですから」と存外のお言葉までいただいてしまい。

 

長女が先生に認めていただけていたことが嬉しく、ステキなピアニストに伴奏をつけていただけることを想像しただけで、恥ずかしながらなんだかその夜は興奮してなかなか寝付けませんでした。

 

長女? 人ごとのようにおやすみ三秒。大物だなあ。

 

ではまた。



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