人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

二女コンクール話

長女のソルフェージュのあとに、実は二女のコンクール出場についてお話をすることになっていました。とはいえ、まだ一年後の話。今の段階でどんなことを聞いておけばいいのか、ずいぶん前から準備をしていたのですが、直接先生とお話してみるとそこまで重く捉えていらっしゃる様子でもなく。

 

ピアノはヴァイオリンに比べてコンクールというもの自体が身近なようで、躊躇なく参加する子も多い様子です。なんだか気負って面談に臨んだというのに、肩透かしをくらったような印象。それでも気になることはいくつもあります。

 

まず、二女のクオリティのお話です。この子のレベルで戦いになるのでしょうかと伺うと

 

「ピアノは層が厚いから、さすがに一年生で賞をとるのは難しいと思う。同年代のほかの子に比べて二女ちゃんはやる気も技術もあるから、コンクールに出ること自体はそこまで無謀ではない。けど、勝負するなら技術よりも表現面になると思う」

 

とのこと。要するに場慣れしておきましょう、ということなのだと察しました。次にコンクールに向けて練習量はどれくらい増やしていけばいいのかを伺うと、

 

「練習は量よりも質。量ももちろん大事だけど、どれくらいの集中力と思考で挑んだかがとても大事。だから今よりは長い時間練習してもらうことが必要になるけど、それよりも質を高める訓練をしていったほうがいいと思う」

 

と、納得のご返答。そういえば二女さんは曲に対する責任感が薄いことを問題視されていました。それについてはというと、

 

「それは実際にとても問題。もちろん成長すれば直ってくる部分ではあるけども、やはり責任を持たずに練習している時間が長ければ長いほどその点では無駄な練習が増えてしまう。だから、パッと弾かせて、一回で終わらせる、ということを繰り返して、少ないチャンスで弾けないとダメという環境を与え続けるといいかもしれない」

 

これに関してはすでに妻が実践しているらしく、「先週よりはずいぶんよくなりましたよね」と話し合っていました。

 

最後に、長女との差みたいなものを伺うと、

 

「実力うんぬんではなく、タイプが違う。長女ちゃんはどんどん難しいことをやって周囲から『すごいねー!』といわれて伸びていくタイプ。だから逆にそろそろ質を求める練習をしてもいいかもしれない。たとえば一通り弾けたら合格にするのではなく、その先の音楽性を求めさせてみるのもいいかも。それはヴァイオリンにもいい影響を与えるはず。二女ちゃんはじっくりとじっくりと曲に向き合うので長女ちゃんと比べると見た目遅い気がするけど、音楽性という意味では長女ちゃんより現在は上。ただ、曲に対する責任感は長女ちゃんのほうがかなりしっかりしているので、その部分を育てていければ」

 

とのことでした。よく見てくださっているんだなとわかり、コンクールに関してはお任せしようと思ったのでした。

 

その後、先生のご家族と長女のソルフェージュの相方のご家族とで、お酒やらお菓子やら、最後には夕食までいただいて長々とおしゃべりを楽しんでから帰りました。子どもたちは先生のお子さんであるお兄ちゃんにたっぷり遊んでもらってずいぶんとご満悦。楽しい時間を過ごさせていただきました。

 

二女も見込まれているんだな、となんだか安心した一日でした。

 

ではまた。



ブログランキング・にほんブログ村へ  

↑クリックくださると励みになります。