人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

三度の飯より三度の音階

長女のレッスンは今回も濃かった! 毎度一時間のレッスンが終わる都度、解脱するかのような心地よい疲労感を覚えます。長女の集中が私たちにも伝わってくるからなのだと思います。

 

カイザーは31番の弓使いの修正、線の指示、最後の重音の弾き方などをもう一度やり直してくるように、とのこと。「二週目で合格がもらえるといいね!」と長女と話し合っていたのですが、そう甘くはなかった様子。

 

この曲、リズムの取り方難しくないですか? 譜面どおりのリズムを刻んでいても、三連符のスタッカートのようになってしまう。『ユーモレスク』のときも思ったのですが、タン・スン・スン・タンではなくタッタ・タッタとなってしまいませんか? タッタ・タッタというリズムは、三連符の真ん中が休符のときだと思うのです。明らかに譜面と違うのだけど、みなさんどう意識して弾いてらっしゃるのでしょう。

 

ひとまずもう一週がんばります。

 

今回のレッスンで特徴的な結果が、スケールでした。小野アンナ教本の3オクターブスケールを利用しているのですが、通常の駆け上がり、駆け降り音階はきれいに弾けるようになったのです。ポジションチェンジの仕方、指の押さえ方も先生に教えていただいたとおりにこなせるようになってきました。

 

が、問題は三度・三度・四度の音階。4調ほど見ていただいたのですが、通常の音階はすべて「とてもよく弾けてるね」といわれるのに反して、三度・三度・四度になるとポジション移動も指の使い方も再度直されてしまいます。音程もズレやすく、音を若干高くとりがち。二度駆け上がりも三度・三度・四度も同じように練習しているはずなのですが、どうして得意不得意が出てしまうのでしょうね。これは要研究です。

 

クライスラーモーツァルトはいつもどおり、細かいところを見ていただけました。この日のハイライトは先生によるカデンツァのお手本演奏。もう口をあんぐりとあけてしまうくらい美しい音で、ほれぼれとしてしまいました。

 

「僕はヨーゼフ・ヨアヒムのカデンツァが一番美しいと思うな」とおっしゃっていましたが、ほかのカデンツァを聴き比べる余裕がございません! でも美しいと思います。

 


Mozart Cto violon ré majeur K.218 Zino Francescatti - 1 - YouTube

 

ジノ・フランチェスカッティの貴重な映像を貼り付けておきます。7分30秒あたりからがヨアヒムのカデンツァ。先生の演奏に最も近いのではないかと思いました。

 

さあ、長女。自身初のカデンツァ、がんばっていこうか。

 

ではまた。



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