人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

姉妹ドッペル

せっかく姉妹でヴァイオリンを習っているのだから、ドッペルくらいはあわせてほしい。それは私の長年の夢でした。

 

ちょうどこの日、妻が実家においてある電子ピアノを処分するべく片付けに帰省しており、ふたりの練習は私が見ることに。別の部屋で練習している姉妹を行ったり来たりしながら見ていたのですが、ふとあることを思い出しました。

 

「長女ちゃん、二女ちゃんとドッペルあわせない?」

 

とお師匠にお誘いいただいたのです。つまりお師匠の発表会に姉妹でバッハの『2つのヴァイオリンのための協奏曲』を弾かないか、というわけです。もちろん発表会はまだまだ先のこと。長女はずいぶん前に1stを弾いたし、二女も2ndをお勉強中なので、それまでにはあわせられるだろう、というのがお師匠の読みだと思います。

 

ならば、せっかくだからあわせちゃえばいいじゃない。

 

二女の練習にもなるし、長女の息抜きにもなるし。

 

とやらせてみたら、何がわかったって、バッハの天才的な作曲能力。この曲何気にすごいですね。台詞のかけあいで続くお芝居を見ているような息も付かせぬ緊張感をかもし出していて、伴奏が無く二人の演奏のほうがそのすごさが浮き彫りになる。姉妹のつたない演奏でも十分にそのすばらしさがわかります。

 

巨匠がこの曲を弾くと必ずバックに弦楽団がいるんですよね。バック無しの演奏が聴きたいなぁ。どこかに転がっていないものか。

 

ひとまず姉妹の演奏をブラッシュアップさせる以外に手はなさそうです。

 

ではまた。



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