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人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

学習中の曲は、お友だちに聴いてもらうもの?

長女 習い事 ヴァイオリン コンクール

 

もしもです。

 

もしもある日突然、お友だちのお母さんにこういわれたら、みなさんだったらどう答えますか?

 

「長女ちゃんのヴァイオリンのコンクール、聴きにいってもいい?」

 

妻は、とても渋りました。「コンクールって親も本人もバタバタするし、発表会とかのほうが華やかでいいと思うんだけれども……」と歯切れの悪い答え方をした上で、私に相談してきたのです。「どう思う?」

 

「いいんじゃない?」と気楽に答えました。どうやらその反応は妻の予想外だったようです。あまり人を呼ぶようなものじゃないだろうと思っていたようで。

 

初めて夫婦で、長女を「人前で演奏する音楽家」と定義した上での話し合いをしたと思います。プロになりたいと言っている子をこの段階から応援してくださる人は、本当に将来にわたって心強い味方になる。われら親も子をプロデュースするという目で見なければならない。コンクールを勝つためだけにヴァイオリンをやっているのかと問われれば長女本人だってきっと「違う」と答えるはず。ならばどんなに未熟でも「お客様の前で弾く」という意識を持って舞台に上げなければダメだ。

 

われら夫婦は音楽家のコネクションがありません。つまり誰かから「演奏会に出てみない?」と声がかかることはないのです。ならば長女は自分からお客をつかんでいかなければならない。引っ込み思案ではどうしようもないのです。

 

夫婦で意識改革をしよう、ということで話はまとまりました。

 

長女にのちほど「コンクールにお友だちを呼ぶの、どう思う?」と妻が聞いたところ、「きてほしい! お友だちが来るとうれしい!」と超前向き。その姿を見て妻は深く反省したようでした。

 

先日「ソリストになる人は、人たらしじゃないと」とおっしゃった楽器商の方のお話が脳裏を掠めました。お客様に満足してもらえるだけの演奏家になるためにも、コンクールだろうが発表会だろうが勉強会だろうが、すべてが舞台と思い、聴かせる演奏を心がけていく。そしてお客様を魅了して次の舞台につなげる。

 

ああ、ガラスの仮面の世界だな、これ。

 

長女……おそろしい子……。

 

ではまた。



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