人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

姉妹の夕飯時の会話

姉妹と妻の会話を妻が教えてくれました。ちょっとおもしろかったのでご紹介してみたいと思います。

 

夕飯を食べながらニュースを見ていると、各地でドローンの使用に禁止令が出ているという内容が流れました。それを見て最近車のラジコンをてにいれたばかりの長女がひとこと。

 

長女「うちは車でよかったねえ。ドローンだったら禁止されてたもんね」

 

長女の同級生がドローンを買ってもらいたがっていたのですが、そのお母様が「でも、近所でドローンなんて飛ばしたらひんしゅくものでしょ? この車のラジコンいいわねー。こんなに力強くて速いのねー」と長女のご褒美ラジコンを見て感心していたのです。その会話をきっと覚えていたのでしょうね。

 

それを受けて妻は

 

妻「ドローンが悪いわけじゃないんだよ。すばらしい発明だし、すばらしい機械でしょ? 飛んで撮影できたり、ひとにお薬をとどけたり、いろんなことができるんだよ。悪いことに使おうとする人がいるからいけないんだよ」

 

たとえば。

 

妻「ダイナマイトって知ってる?」

 

すると長女、猛烈に食いつきました。

 

「あ!! わたし知ってる、ノーベル賞つくったひとが発明したんだよね」

 

よくご存知ですね。※マンガからの知識です。

 

妻「そう、トンネルを掘ったり宝石をとったり、人の役にたつだろうなって一生懸命勉強して考えて、ノーベルはダイナマイトを作ったよね。でも、それを戦争に使おうと思った人がいて、たくさんの戦争に使われたんだよ」

 

長女「戦争があるとよくないよね?」

 

妻「戦争は、自由に音楽をしたり、勉強したり、絵を描いたりすることを禁止するんだよ。もっといえば、戦争だいさんせい! あなたもいっしょに戦争しようっていう曲を弾かされるんだよ、音楽家は」

 

するとまたもやすごい食いつきが。

 

長女「知ってる! キュリー夫人ポーランドで、ロシア人にいじめられて自由に勉強できなかったしポーランド語が話せなかったよね」

 

よ、よくご存知ですね。※マンガからの知識です。

 

妻「ショパンポーランド人だったんだよ。じぶんの国で自由に音楽を表現すると殺されてしまうから、パリに逃げたんだよ。戦争が起きると、自由な勉強や音楽が、まったくできなくなってしまうんだよ」

 

長女「女の人や子どもは、戦争しないでもいいの?」

 

妻「昔はそうだったけど、今戦争が起きたらわからないな。昔は、パパやお兄さんは、みんな兵隊さんにいきなさいって言われたんだよ。そして、たくさんのひとが、自分で爆弾もって飛行機で突撃したりして死んでしまった」

 

待っているママや子どもたちは、どんな気持ちがしただろうね?

 

と聞くと、姉妹して目に涙を浮かべていたそうです。ずいぶんと感受性豊かに育ったものだ。先日もベイマックスをひととおり見て、だいぶ興奮していました。私はまだ見ていないのですが、大人も泣ける映画だそうですね。幼い頃はプリキュアの映画に連れて行っても踊りと歌と変身シーンしか見ていませんでしたので、それに比べるとだいぶ成長したものです。

 

今日の結論。マンガは、役に立ちます(断言)。

 

私の得た知識なんてほとんどテレビかマンガですよ
マンガも読書なんて、私の時代から考えると隔世の感があります

 

ではまた。