人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

ギターで習ったことを伝えてみた

先日、長女が練習しているのをみていたときのこと。指がバラバラで全然弾けていない部分がありました。ゆっくり弾いてから徐々に早くしていっても、すぐに音程が崩れ、曲になりません。

 

分散オクターブの駆け上がりなのですが、以前、「どうやって教えたらいいのかすら見当がつかない」と書いたことがある部分です。

 

じっと観察していると、指の動きが気になりました。なんとか音程をあわせようとしているのですが、バタバタと雑に動いて見えます。おや、これはダメな動きだと、どこかで教わったぞ? と深い記憶をさぐっていくと、

 

「うまいギタリストは、指が動いていないように見える」

 

ああ、これだ! ギターを弾いていた若かりしころ、ソロがうまく弾けなくて悩んでいた私に教えてくれた友人の一言でした。さっそく長女に伝授。

 

「次に弾く弦に指を全部置いてごらん。1-3、2-4の指の繰り返しなら、1と2はE線の上、3と4はD線の上。ちょっと指を下ろせばすぐに弾ける位置に置けるような手の形を作るの。その手の形を作るために、手首をどうすればいいか、肘の位置をどうすればいいかを逆に探ってごらん」

 

長女、最初は戸惑いながらでしたが、30分も練習していると……。おお、形になるじゃん!! あとは細かい音程を整えるだけ。早く弾いても音楽として崩れなくなってきました。数ヶ月悩んだ箇所に光明が!! ありがとう、あのころのギター友よ!!

 

ツィガーヌだろうとクロイツェルだろうと、この手の弾き方は今後も山ほど出てきますから、今克服しておくと将来楽だろうなーと思いました。

 

長らくため込んできた無駄な知識がこんなところで役立つとは
人生ってなにがどう作用するかわからないものですね

 

ではまた。