人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

先生の演奏

前々から長女の先生の真剣な演奏を聴いてみたいと思い続けてきたわけですが、ようやくそれが叶うタイミングが来まして。リサイタルが開かれることになり、家族全員でいそいそと出かけてまいりました。

 

モーツァルトプロコフィエフベートーヴェンクライスラー、バッハ……。重厚かつバラエティに富んだプログラムをたっぷり堪能。いつもは長女の曲を弾いてくださるそのタイミングでしか知らない演奏の全貌が明らかに。素晴らしい演奏が続いて本当に至福のひとときでした。

 

特にベートーヴェンソナタ最高傑作といわれるクロイツェルは絶品! すごいわーこの先生本当にすごいわー、と心から感動。アニメ『四月は君の嘘』でもかをりちゃんの初登場で型破りな演奏をしたシーンとして取り上げられてましたから、以前よりは多くの人に知られるようになったと思います(アニメでの演奏は篠原悠那さん。これも名演でした)。

 

おもしろかったのは、各所に出る「先生らしさ」でした。

 

「あ、この重音の弾き方、先生っぽい」

「あ、この歌い回し、先生っぽい」

 

という箇所が随所に。いやまあ、先生っぽいというよりご本人そのものなのですが。なぜか舞台に立たれると別の人みたいに見えて、現実感が無いんですよね。

 

ようやく夢が叶いました。ますます尊敬の念が深まりました。

 

ご本人が「いやクロイツェルは大変だった」と笑ってらっしゃいました
どうしてこんな大変なプログラム考えたんですか…

 

ではまた。