人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

「あれ、背、伸びた?」

そういえば先日のレッスンでの一こまを書き忘れていましたので。

 

先生、長女をしげしげと眺めながら、「あれ、もしかして背、伸びた?」とおっしゃるではありませんか。男性ってそこまで身長の伸びに注意を払わないと思っていたのですが、理由はその後明らかになります。

 

「1/2が使えるのもあと半年くらいかもねー」

 

えええええーっ!!

 

このヴァイオリン、とてもよく鳴るし、駒は替えるわ、魂柱は立て直すわ、テールピースは替えるわで、だいぶいじくり倒したうえで、ようやく長女が鳴らし方をわかってきたばかりだというのに……。弓もだいぶこなれてきたんですよ? それなのにもう3/4の準備を始めなければならないのですか。

 

その話を私の母にしたところ、「今の1/2は二女ちゃんに下げ渡すの?」と聞いてきました。私も妻もだいぶ悩んだのですが、たぶん手放すことになるだろうと結論付けました。過去から受け継がれて生き延びてきたヴァイオリンは、ちょっと大げさではありますが、楽器道を歩む子たち全員の宝だと思うのです。その道を進みたいと真剣に願う子に弾いてもらうのが一番でしょう。

 

半年のあいだに二女が覚醒し、とんでもないやる気を見せたらさすがに悩みますが……。

 

しかし資金的にも……いやはや……。

 

大きな楽器を持たせたがる先生なんですよね
1/2も多少大きいくらいで弾き始めましたから…

 

ではまた。