人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

だいぶヘコむ

先に結論を言うと、長女、メッタメタでした。

 

ヴァイオリンのレッスンがありました。いつもの調子で10度のスケールから。4調練習していって、2調に合格いただけました。続いてセヴシック34番。「なかなかいいね。これなら合格だ」と1週で合格。次に38番をやったら、セヴシックOp.9は卒業だそうです。

 

調子いいなーと思っていたら、罠が待ち構えていました。カールフレッシュスケールシステム。7~8番の重音を聴いていただき、いろいろとテーマをご提案いただいたあと、のことでした。

 

「この5~8番は、必ず毎日やってね」

「あっ、毎日やってますけど! 今も弾けますけど!」

 

なぜか強気な長女さん。「じゃあ弾いてみて」と言われて弾いてみたものの……。

 

「音程ひどいよ。全然あってない。ただの音階なのに半分は音があっていなかったよ」

 

その後もパガニーニポロネーズ、ともに「音程がひどい。ぜんぜんダメ」と全否定。本人よりも妻のほうがどんどんとヘコんでいきます。

 

「スケールってね、実は一番難しいんだよ。音程をいっさい間違えず、きれいな音で、狂いなく弾かないといけない。ごまかしたらダメ。それを雑にササッと弾けたからいいやーってやるのは間違い。それは練習にならないよ。もっと丁寧に弾いて」

 

何度も何度も何度も何度もご注意いただいているのですが、なかなか直りません。「丁寧に弾く」ということがいかに7歳児には難しいことか。妻は極限まで落ち込み、「性格的に向いてなかったとしたら、どうしたらいいんだろう」とか「私の監督が悪かったんじゃないか」とかとてもネガティブなことをブツブツ言っていました。

 

まあ気持ちはわかるけどね。でもそんなこともあるよ。先生だってミスするし、プロだって繰り返しを飛ばしちゃったりするよ。1/365の確率で最悪の日だっただけってことにしておこうよ。

 

帰りの玄関で姉弟子さん親子がいらして、姉妹ともに仲よくしてくださっているので、じゃっかんの時間立ち話していました。妻は半分涙目になっていて、奥様に慰められていましたが、二女は妹ちゃんとキャッキャとじゃんけんをはじめ、長女は姉弟子さんと「きょうねー、ちょっと厳しかった」「ああー、わかるー」とすでにヴァイオリンガールズトークしていました。仲いいなきみたち。

 

男ひとりポツンとその光景を見ておりましたが、姉妹が同じ道を歩む子たちと仲良くしている姿を見ると、なんだかとても嬉しくなります。

 

  

私にとってはそんな収穫の日でした
帰り際、姉妹とも250グラムの肉をペロッと平らげてました。平気だなこりゃ……

 

ではまた。