人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

長女、ソルフェのクラス替え

藝大、桐朋東京音大と、生徒の囲い込み合戦が熾烈化してきましたね。それぞれカラーがあって面白いです。が、海外留学生の誘致ができるくらいに文化として育って欲しいなあ、なんてことも少し思う昨今。英国王立音楽院パリ国立高等音楽院ジュリアード音楽院のように、海外から生徒が集まるような学校にならないと、なかなか「世界でも有数の学舎」という風に見てもらえないでしょうね。

 

藝大のかかげる指標は「世界に羽ばたける人材の育成」であり、つまりは国産輸出なんです。桐朋の指標は「国内の優秀な学生を」であり、つまりは内需の囲い込みなんです。ここからどう「文化として」育てていくのか。日本の音楽学府のロードマップやいかに、ですね。五嶋龍くんがカンフル剤になるかどうかも楽しみです。

 

さて、急に話の規模は縮まりまして。

 

ソルフェージュができない子は、目隠ししている状態で『次に右、3歩行ったら左、そのあとまっすぐ』と練習しまくって記憶だけを頼りに弾いているようなもの。ちゃんと景色を見て、この大きな木がある交差点を曲がってまっすぐ、坂を下ったらお花屋さんを右、という風に覚えるべき」

 

姉妹にソルフェージュを教えて下さっている先生のお母様、つまり大先生のお言葉です。自分でアナリーゼできないと、結局は記憶だけで弾いていることになる、ということですね。

 

長女はそもそもヴァイオリンを習うためにピアノを始めたという経緯があり、それをわかってくださっている先生だからこそ、ソルフェージュは「忘れてもいいから少しずつ」とご提案くださり、今に至ります。

 

やはり好きでやっていることは覚えが早く、長女はより高度な内容にも堪えられるようになってきます。先生の生徒さんの中では中学生の教え子さんと同じくらいのことをやっているそう。ただ、マンツーマンでは(先生にとって)効率が悪いので、必ず誰かとペアを組ませたいそうなのですが、なかなかいい頃合いの人がいない。

 

と思っていたら、最近ようやくペアが見つかったそうで。だいぶ年上のお姉さんにピアノが超絶うまい子がいるのですが、彼女はまさしく目隠しして歩いているタイプ。長女にとっていい刺激になるのではないでしょうか。

 

嫌いなことはそれなりにやる。好きなことはちゃんとやる。大好きなことは周囲をごぼう抜きする。が我が家の指針っぽい何かなので、どんどん突き進んでください。

  

でも長○度とか短○度とか覚えているのかな…
「忘れても良い」と言われているので、ひとまず楽しそうにやってくれればとは思いますが

 

ではまた。