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人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

LINEによる夫婦の会話

夏休みは母子がべったりといっしょにいるせいか、ことあるごとに妻からLINEで何かしら連絡が飛んできて仕事になりません。

 

「昨日買ったのりたま知らない!?」

「知るわけないでしょ! それより長女のフラジオの指づかい、間違わないようによくよく見てやってね」

「わかったー。のりたま……」

 

数十分後

 

「あったよ!」(長女がヴァイオリンとのりたまと一緒に写った写真が)

 

……よかったね。既読スルー。

 

「二女のピアノレッスンおわったー! 集中してた! 3と4の指の鍛え方を教えてもらったので今日から毎日やらせてみるー! 新曲ももらったよー」

 

……そうかそうか。既読スルー。

 

「長女が自分の携帯からメールしてきた。今日は絶対にやきそばが食べたいんだって!」

「なんでやきそば!?」

 

……しまった、思わずつっこんでしまった。仕事仕事。

 

何を浮かれているのかというと、実は翌日に長女の門下が弾き合いをする会があるのです。ぜんっぜん仕上がっていない状態の華麗なるポロネーズを持っていかなければならないので、若干不安そうな妻。

 

ほかの門下生が優秀すぎるんだもの……。肩身が狭いのもわかるよ。だがまあ、この曲は先生がじきじきにくださったんだから、ひとまずは大きな気持ちでみなさんの胸を借りようではないですか!

 

そんなわけで、私も仕事を休んで鑑賞します。だから片付けないといけない仕事がたっぷりあるんだから、LINEを送ってこないでくれってーの!

 

「聴きにきてくれるお友だちのお土産買い忘れた! どうしよう!」

 

……知らんがな!

  

しかし、のりたまは会社で聞かれてもねえ……
子の就寝時間すら把握できている夫なのでした

 

ではまた。