人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

ふたまわり優しく

長女、ヴァイオリンのレッスンがありました。伴奏あわせでもなく、コンクール直前でもなく、一息ついたタイミングなので気持ちも晴れ晴れ。

 

先日のコンクール予選について「ちょっと走っちゃったね」などと少しお話をしました。特にテンポ感については今後もっとよく見ていきましょう、とのこと。基本的には「よく弾けていたよ」とニコニコ満足そうだったので、最低ラインはクリアでしょうか。

 

さて、レッスンです。カールフレッシュ5~9番は今回はなんと、ほとんどノーチェックで全部「いいでしょう」とクリア! しかし「2拍スラーでやってきてね」とまたもや新たな課題が! ロングボウで美しい音を出す特訓ですね。華麗なるポロネーズにも2箇所ほどそういう場所がありますから、とてもタイムリーな練習です。

 

続いてパガニーニのカプリス20番。ここの出だしも同じ。「もっとゆっくり~」とお手本を弾いてくださるのですが、ゆっくり動くボウからとんでもなく艶やかな音が生み出されていて、思わず聴き入ってしまいます。そして娘の練習を見ているぶん、これがいかに難しい技術かを知っているので、感激してしまいます。

 

ヴァイオリンって、知らない人が聴くと派手ではないところが、実はテクニックのかたまりだったりするんですよね。奥ゆかしい楽器だこと。

 

今までスピッカート奏法は「弾いて飛ばす」と教えていただいていましたが、この20番に関しては「落として跳ねさせる」と、ちょっと違う弾き方。華麗なるポロネーズでもこの弾き方をする箇所がいくつも出てきます。

 

テクニックは演奏の語彙ですね。

 

最後に華麗なるポロネーズ。今回もっとも力を入れてくださったのは、細かい表現でも曲相でもなく、もっと基本的なことでした。

 

「頭の中で鳴っている理想の音よりも、ふたまわりくらい優しい音で弾いて。派手で目立つ音がいい音ではないですよ。優しくておとなしいのが本当の音だから。右手も左手も、もっともっと力を抜こう」

 

うわー、ロック好きの夫婦が求めていた音がバレバレでした。ディストーションかかっちゃっていたんですね。これは親の意識も変えていかないと!

 

そんな感じでレッスン終了。

 

明日から「音色に対する意識」を変えていこうね!

  

親も目からうろこのレッスンでした
こういうとき未経験の親は苦労しますねえ

 

ではまた。