ローザンヌ覇者に学ぶこと
この場をお借りして。私信です。
おめでとうございます、さすがです! 引き続き応援しております!
失礼しました。
さて本日のお話。
菅井円加さんをご存知でしょうか。日本でも大々的にニュースになりましたから、興味のない方でも記憶の片隅に残っているのではないかと思います。
ローザンヌ国際バレエコンクールという18歳までのバレエダンサーを対象とした世界でもっとも有名なコンクールで、優勝すると無償で留学でき、生活支援も受けられるという若手の登竜門です。このコンクールで、菅井さんは優勝したのです。
彼女の通う高校の校長と菅井さんの対談が載っていて、とても興味深く読みました。
とてもいい対談で、学ぶところが多かった。特に親がハッとさせられたのは、以下の引用部分です。
両角:ところで菅井さんもこれまでのコンクールで常に優勝というわけではなかったよね。優勝しないとうんとくやしいと思う方?
菅井:コンクールに出ることについて先生からいつも言われているのは、「コンクールは賞目当てに出るのではなく、今後のために、舞台に慣れておくために出るもの。自分が練習してきたことをそのまま舞台で出せるよう、出場させてもらうもの。しっかり踊れて運が良ければ賞がついてくるかもしれないよ」です。確かにそうで、そういう気持ちでやってきて今回は賞がついてきたのかな、と思います。
~中略~
両角:そう、スポーツ医学とスポーツ心理学が専門の辻秀一という先生。その本の中で「勝つことだけを目標にしていると、勝ちが見えた時にプレーがゆるみ、往々にして逆転されて終わることがある」と書かれています。その例として辻先生がラジオの対談で語っていたのが、柔道の田村亮子。あれっ、今の名前はなんだっけ?
菅井:谷亮子さんですね。
両角:そうそう、谷亮子。彼女がバルセロナとアトランタと2度つづけてオリンピックで金メダルを獲れなかったのは、金メダルを意識しすぎたからだと言っていました。では何が大切か、どうすれば良かったのかというと、「常に進化を楽しむこと」だそうです。本にも書かれています。これは円加さんが言っていた「コンクールは賞目当てに出るのではない」「賞は後からついてくる」に通じるように思いますが、どうですか?
菅井:本当にそうですね。賞目当てだと賞をもらって満足してしまって、そこで終わりですよね。とにかく私は、前よりも大きく楽しく踊ることを心がけています。そこで得られる快感を知ってしまったら、クセになるんですよね。
「これだ!」と思わず声に出ていましたね。まさにこれ。コンクールに対する我が家の理想的な立ち位置。ちょっとでも見栄やプライドでコンクールに挑戦しようとする気持ちが働いたら、この対談を思い出そう。そうすれば、大きく間違ったことをすることはないと思う。
いい教育者のもとでは、いい育ち方をしますね。菅井さん、今後ともご活躍をお祈り申し上げております。
とはいえ長女の思考は賞を獲りにいくからなあ…
その闘争心、実は私は嫌いじゃないのでした
ではまた。