人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

全国大会前、最後のレッスン

二日前、突如追加でレッスンしていただくことになり、いそいそと午前中から先生のもとへ。まずは楽器をお預けして、調整いただきます。そのあいだに私たちは近所のカフェで待機。

 

戻ると「特に調整が必要なほどではなかったけど、少しはよくなったと思うよ」と渡してくださいました。先日私が弦を張り替えておいたため、駒を動かしてしまわなかったか少し不安でしたが、そこまでひどいことにはなっていなかった様子。

 

そこからレッスン開始! 主題部分はほぼ修正無し、展開部では「もっと心をこめて」というご指導が。「こういうゆっくり弾くところを聴かせると、お客さんも喜びますよ」とのこと。そうですよねー。早い部分は「わーすごーい」と思うけど、もっとも心を奪われるのはゆっくりと弾く部分の感情的な表現だったりしますからねー。

 

最後の最後まで情熱的に見てくださり、よーしこれで大会前に気合が入ったな! と思ったときのこと。

 

ガツンッ!

 

……あー、やったな。明らかに音が籠もってしまった。毛箱を駒にぶち当ててしまったのです。「駒、ズレたね」……ズレた音がしますね、明らかに。「30分ください。もう一度直しておきます」と。先生は「よくやっちゃうんだよねー」と同情気味。本番前にズレたらどうすればいいですか? と質問したところ、「楽器屋さんに持っていかなくていい。諦めてズレたまま弾いて」とのことでした。

 

30分後、パキッと鳴る状態で楽器が戻ってきました。長女もホッとした様子。やれやれ。本番までしばらくあるし、気をつけて弾いてほしい……けどダイナミックに弾かなきゃいけないのだから、遠慮してせせこましくなってもほしくない。難しいところですねえ。

 

その後、二女のために東京藝術大学美術館で「うらめしや~、冥土のみやげ」展を見てきました。美術館めぐりは足が疲れるのに、姉妹ともギリギリまで絵にかじりついてみていました。そもそもが好きなんだろうな、この姉妹は。

 

家に帰って家族全員ぐったりとお昼寝しました
幽霊の絵、よかったなー。あれは見ておいてよかった

 

ではまた。