人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

ちょい弾き&情感スケール

長女の練習はルーチンが決まっています。まずはカールフレッシュから。C durの5~10番とC mollを1~10番まで弾くことで、指慣らしします。とはいえまだ指慣らしといえるほど気軽に取り組めるものではなく、一音一音丁寧にさらわないといけないので、けっこうな時間を食います。でも決してこれをやらない日はありません。

 

続いて、パガニーニのカプリスへと進みます。時間があるときは13、14、16番を弾いてみますが、たいてい時間が無いので20番のみ。

 

 

パガニーニは本当に難しいのですが、20番はある程度でき上がってきていますので、そこまで根をつめなくても練習の成果が生まれます。何度言っても手に癖がついてしまって治らないところは、親子でしつこく練習します。さすがに10回以上言ったことが治らないとこちらもイラついてきますが、まだ序盤の雰囲気です。

 

ここまで終わるとあとは華麗なるポロネーズのみなので、じっくり腰をすえて取り掛かれます。一番親子して白熱するのがこの時間帯。いい演奏のときは部屋中がキラッキラに輝きますが、ダメダメなときは雷雲立ちこめ竜虎の対決の様相を呈してきます。

 

毎日この繰り返しなので親子して飽きがくることも。そんなマンネリを解消するために最近よくやるのが、以下のふたつ。

 

・名曲ちょっと弾いてみよう!

メンコン、チャイコン、スコティッシュ、クライスラー小曲集。難しいのはわかっていますが弾いてみたい気持ちは抑えられないので、とりあえず楽譜を見て弾くだけ弾いてみる! するとなんだか気分いいんですよね。スコティッシュの出だしなんて、重音が決まるととても楽しい。クライスラーは弾いているうちにいつのまにか最後まで譜読みしちゃっていることも。「愛の喜び」は最近の長女のお気に入りのようで、遊びだすと必ず最後まで弾いてしまいます。

 

・情感を持たせたスケールを弾いてみよう!

スケールはそもそも指と耳を整えていく作業だから、基本的には力を入れず、Vibもかけず、とにかくストイックに音階をたどっていきます。が、それもずーっとやっているとさすがに飽きるので、ときにはスケールでも遊んでしまえ! 「悲しいC durの5番」とか「嬉しいC mollの7番」とか、「夕焼け色のD dur 5番」とか。意外と楽しそうに弾くんですよね。ずっとこれをやっていると本来の目的に沿わない可能性もあるので、時折にはしていますが。

 

よろしければ、一度お試しあれ。

 

どうやらメンコンは弾いていて気分がいいみたい
イントロクイズみたいでおもしろいですよ(古い)

 

ではまた。