人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

成長と平均偏差の個人的軽考察

二女が最近せきをします。乾燥のせいでしょうか。二女はクループの気があるので、この季節とても気をつけなければなりません。小学生になればたいてい治るといわれているクループですが、二女は今でも発症します。でもこれは大人になっても続く病ではないので、とにかく今を無事にやりすごすことだけを考えようと思っています。

 

月齢やその子の固体個性などなど。平均から外れて早い遅いはあるものです。

 

 

 

二女は足し算引き算をときおり指で数えています。でも指で数えられるということは数の概念がわかっているんですよね。だから長い目で見ればそのうち暗算できるようになるのではないかと思っています。

 

小学生の勉強など、三年生もしくは四年生から猛勉強すればいくらでも追いつける範囲のこと(私の弟がまさにそうでした。その姿を見ているので、なんとでもなると思っています)。ただ、計算が遅いせいで授業についていけなくなるのはかわいそうなので、そこは先生とうまく連動して見守っていきたいところです。

 

成長が遅いといえば長女。実は歯の成長速度が人より遅いようです。なかなか抜けない、なかなか生えない。さすがにこれは気になるぞ、という時期にさしかかって歯医者でレントゲンを撮ってもらうと、ちゃんと永久歯が歯茎の下にあることがわかりました。「平均偏差から外れると病名がつきますが、だからといって歯が生えてこないわけではないのです」とお医者様。

 

平均偏差か。なるほど。

 

何事もそうだったりするんですよね。子の親というのは自分の子が周囲に遅れをとっていないか気になるもの。大らかに「元気に育ってくれればいいんだよ」とドーンと構えられればいいですが、残念なことに日本の教育はおしなべて平均偏差主義なので、その平均についていけないと、いろいろと教育が遅れていく。そしてそれを取り戻すことができるのは小学生までで、中学生以降は成長の遅れがそのままハンディキャップになってしまう傾向にある。

 

そういう育て方をされてきた人たちが親をやっているんですから。平均に対して神経質になるのは、もう仕方ないことです。

 

ヴァイオリンをはじめとする器楽教育も、その傾向にありますね。この年齢までにこれが弾けていないといけない。この年齢までにこのテクニックは習得していないと遅れてしまう。そういう一面があるのは事実です。なにせ東京藝術大学が飛び級制度を実施しているくらいですから、これは認めざるを得ないでしょう。

 

それがいい、悪いではなく、どっしりと構えたうえで、数年後を常に意識しながら教育計画を立てるのがいいような気がしました。その頃には、二女もクループは治っていますし、長女も永久歯がほとんど生えていることでしょう。慌てない慌てない。

 

さすがに四則演算は暗算できるようになっていてほしいですが……。

 

私みたいなのでも暗算できるんだから、大丈夫だよ!
まずは深呼吸。そして現実も直視。これが限りなく正解に近いはず!

 

ではまた。