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人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

勢い、という長所

録画してあった徹子の部屋を観ました。新垣隆さん。黒柳さんがまったく遠慮しない。「あんな事件があって」が何回飛び出るかと思ったらあまりにも繰り返すので途中で数えるのをやめました。

 

内容もおもしろかったです。やっぱり演奏はめちゃくちゃ上手ですね。現代曲の作曲家でありここまで弾ける人ってのも、なかなかいないんじゃないでしょうか。生の演奏も拝聴したことがありますが、私はそれよりも彼のやわらかいお人柄にヨロッときました。なんとも、本当にステキな人です。7歳か8歳の時点で同じくピアノを習っていた兄とは別次元の演奏力を持っていたそうで、「下の子超人説」はここでも正当性を強く主張しています。我が家はうまくバラけたかな。

 

長女、ヴァイオリンのレッスンがありました。今回は今までとちがってかなり夜遅くからスタート。お休みの日ですから好都合です。

 

スケールを聴いていただき、一箇所「うーん、ここがどうしても合わないね。ほかはいいのでよく復習しておいて。次はD dur」と新しい調をいただきました。実は華麗なるポロネーズ(ニ長調)の音程を整えるためにD durはある程度やっていたので、あまり時間をかけずに練習できそうです。それでも今までやってきた3調は毎日やろうな。

 

長女は「ヴィエニャフスキを先に見ていただいていいですか」と自分から申し出て、華麗なるポロネーズを演奏。弾き終えると、

 

「う……ん、いいよ。いいんだけどね。表現がちょっと後退しちゃったな。もっとはじけていいんじゃないかな」と先生の第一声。

 

そこからいくつもの箇所を演出くださりました。あとはテンポの荒いところを徹底的につぶしてくださいます。やはりどこか長女はテンポ感が荒いんですよね。

 

続いてパガニーニのカプリス20番。ようやく通してまともに弾けたからか、それとも音程を気にするあまりまっ平らな演奏をしたからか、豪快に味付けをしてくださいました。陰陽の切り替わりを目立たせること、その陰陽にそれぞれ性格をもたせること。それを過剰ともいえるくらい弾き分けてくださいます。

 

……あー、音程を気にするあまり、演奏に勢いがなくなっているのを気になさっているのかな。でも音程も大事だしなあ。レッスン後にそのあたりの不安をうかがうと、

 

「音程は大事だよ。でも勢いが無くなっちゃったらダメ。丁寧に練習してほしいけど、勢いと両立してもらわないと」

 

なるほど、最近あまり音程を厳しく指導なさらないのはそういうことかもしれない。今のところ長女の唯一の武器といってもいい「勢い」。それを失うな、という警句でしょうか。

 

難しいものです。

 

確かに長女の演奏は有無を言わせない強引さが売りだしなあ
そこを長所と観てくださる先生で本当によかった

 

ではまた。