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人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

荒ぶるピアノのパワー

コンクールの本番を控えてはいるものの、どうしても連れて行きたいところがあったため、無理を承知で家族でお出かけしました。長女の伴奏をしてくださったM先生の連弾リサイタルです。

 

二女は多少咳が残っていたため、ロビーで待機、長女は中で演奏を拝聴し、私と妻は順番に入れ替わりました。前半しか聴くことができなかったのですが、とにかく音の圧力がすさまじかった。連弾になっただけでピアノってこんな音が鳴るんだ! という新鮮な驚きに満ちていて、もうすでに私の知っているピアノではなかった。

 

ショパンとかベートーヴェンとか、いかにもピアノっていう曲は、やっぱりいかにもピアノな弾きかたをする必要があり、そのためにみなさん研鑽を積んでいらっしゃるわけです。しかしこの日に聴いた曲はなんというか、それこそ小さなオーケストラなんですよね。人間の指が20本だったらピアノでもこんな分厚い演奏ができるのだ、というはじめての体験でした。

 

それと音が素晴らしかった。ヴァイオリンの響きと同じように、弦の振動とピアノの本体が共鳴するように同じリズムでブルブルと震えているんです。しかも黒光りする箱の中でキレイな音が攪拌されてから、音のかたまりになって表出してくるのを味わっているような、とても不思議な感覚を味わいました。

 

連弾って、夫婦やカップルが楽しむもの、という印象だったためもう少しカジュアルなものだと勝手に考えていました。

 

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 ※この映画でもそんなシーンがあったような……。妻は「無かった!」と言い張ります。

 

しかし本気で弾くとどんなものでもすごい芸術性があるのですね。私は大感動でしたが、長女は何か受け取ることができたかな? メンデルスゾーンの『夏の夜の夢』は「よくわかんなかったー」という顔をしていましたが。

 

今度バレエでもオペラでもいいので見せてやろう。

 

一度伴奏をお願いしたけどスケジュールがあわなくてご一緒できなかったピアニストの方もいらっしゃいましたので、ご紹介いただいてご挨拶。そのうちご一緒できる機会があるといいなあ。

 

M先生は長女の伴奏でもあの音圧で弾いてくださったんだよなあ…
せっかくだからペアの方ともお話してみればよかった

 

ではまた。