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人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

弦楽器フェア2015

長女 ひとりごと ヴァイオリン

数年前からずっと気になっていて、いつか行きたいと思っていたのが「弦楽器フェア」。そろそろ長女を連れて行っても面白いのではないかと思い、彼女と2人で科学技術館まで出かけて参りました。

 

とにかく松田理奈さんの演奏が聴きたかったので、出演時間にあわせて家を出て、30分前に九段下に到着。「ここは昔お城だったんだよー。今は皇居っていうんだよー」なんて言いながら散歩しつつ移動してきたのですが、いまいちピンときていない様子でした。

 

現地に並んで入場料を支払うと、すぐ横に長蛇の列が。え、これみなさん松田さんのために並んでいるの!?

 

長女と2人だいぶ長いこと並んでようやく開始。さまざまな楽器職人の作品をとても素晴らしいテクニックで弾き上げてくださいました。……が、ホールの響きがあまりよくない。かつ、松田さん本来の楽器だったらどんな音だったんだろう、と妄想してしまったのも正直なところ。まあ、長女が楽しそうだったからいいか。

 

気を取り直して弦楽器フェア会場に!! たくさん楽器があって一気に長女のテンションがあがります。「うわあ! うわあああ!!」と言いながらとんでもなく高そうな楽器に近寄っていっては身を乗り出すので、止めるのが大変。ストラディ、グァルネリ、ガダニーニ、プレッセンダ。長女が近寄るだけで冷や汗が出ます。

 

今回の目的は、以前購入した将来用の3/4に向いた弓を探すこと。しかしフェアは基本的にフルサイズの展示がメインなので、そもそも分数楽器の出展が少ない。出店している手作りの職人さんは、分数を作っている余裕があったら一本でも多くフルを作ったほうが、時間的にも金銭的にも得ですし、よっぽど何かしらの哲学がないと分数は作らないと思うのです。

 

ぐるっと一周して、弓専門のブースで少し握らせていただいて、でも楽器がないから試し弾きすらせずに「しょうがないね、帰ろうか」なんて思っていたとき。とあるブースに駆け寄る長女。「あっ、これ1/2!」ほんとだー。珍しい手作り分数の展示だ。「弾いてみる?」なんて優しく声がけしてくださった職人さん。長女は弾けるのが嬉しいみたいで喜々として「華麗なるポロネーズ」とまだ練習したての「メンコン」をさわりだけ弾きます。職人さんはニコニコしながら拍手してくださいました。

 

「弓を探しているの? これだけ弾けるならいい弓が欲しいでしょ。Sさんの弓は弾いてみた? あそこは分数のいい弓があるよ。え、楽器がなかったから試さなかったの? この楽器つかいなよ。持っていっていいよ!」

 

ものすごく親切にしてくださいました。やはり、分数を作っていらっしゃる職人さんは、何かしら低年齢教育に対して哲学をお持ちなんだろうな。

 

長女さん、先ほどの20万くらいするフェルナンブーコの国産弓(といえばだいたい想像はおつきでしょう)を試し弾きさせていただき、「軽いー! 跳ねるー! 弾きやすいーー」と嬉しそうにずーっと弾いていました。検討候補のひとつにあげておこう……。

 

ある程度弾ききったらパンフレットをいただいて、お礼を言いつつ楽器を返しに職人さんのブースへ。長女、だいぶ良くしていただいた自覚があったのか、自分から深々とお礼していました。「がんばってね!」と最後まで優しかった!

 

帰り際、「たのしかったーーー」とルンルンの長女さんでした。弦楽器フェアは初体験でしたが、たぶん来年も再来年も行くことになるんだろうな。

 

私は弾けないのでただただ眺めるばかりでした
演奏技術があれば自分も楽しめたんでしょうねえ

 

ではまた。