人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

音を写す

今年のうちに3/4サイズのヴァイオリンを弾くことが決まった長女さん。ここのところ目に見えてウキウキしています。練習の合間にもケースを開けては少し弾いてみたり。あまりにも嬉しそうなので、弾いてみなよ、と今練習している曲をいくつか弾かせてみました。

 

するとやはり響きが全然違うんですよね。音の大きさが変わったおかげで弓を持つ手に入る力も減り、自然とふくよかな音が出せるようになっています。声が大きいと、小さい音も作りやすいみたいで、優しい音や悲しい音などを弾き分けていました。

 

そして不思議な現象が起こりました。

 

たっぷりと3/4サイズを弾いたあと、食事をしたり休憩したりお風呂に入ったりして、さて、最後にまた弾いておきましょうか、といつもの1/2サイズのヴァイオリンでパガニーニのコンチェルトをさらったときです。

 

夫婦して「わあっ!」と声をあげてしまったほど、音の質が変わったんです。

 

3/4で弾いた音を再現するかのように、1/2でもふくよかで彩り豊かな音色を発しはじめました。音って、写すことができるんだ、と感動した一幕でした。

 

楽器をたしなむ人はいい音を聴きなさい、というのは本当ですね
今できない表現も、楽器の大きさが変わるだけでできるようになる人もいるかもしれません

 

ではまた。