人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

最後なので

レッスンの前も、レッスン後も、もっぱら話題はコンクールのこと、発表会のこと、そして3/4のヴァイオリンについて。

 

楽器に並々ならぬ愛情を注いでいる長女の先生は、楽器の限界を求めてチューニングすることを推奨されます。なので長女の現楽器である1/2も、魂柱はもちろん駒や弦の種類にまでこだわられ、とても面倒を見てくださいました。

 

というわけで、3/4もチューニングの旅に出ることに。「あれを、こうするでしょ。で、これをこうします。期間はこれくらい。金額はこれくらい。そうそう、弓もそろそろ選ばないといけないね。準備しておきますね」完璧に頭の中にすべてが入っていらっしゃるようで、よどみなくスケジュールを決めていただき、あっというまに実行。

 

とんでもない性能の弓を、弾いてみる? とためし弾きもさせていただきました。長女は「???」という顔をしていましたが、先生が弾くと明らかに違う音色。金額を聞いて……「ああ、聞くんじゃなかった……」というお値段でした。こうやって沼に沈んでいくんですね楽器フェチって人種は。ちょっと手が届かないので今回は見送ることになりそうですが、それにしてもいい弓でした。フルサイズのときはがんばらないと……。

 

コンクールについても「来年のスケジュールはどうしようね。こんなコンクールもあるけど……。あとこんなのもどう?」なんて大人同士は話が弾みます。長女は基本的に「出る?」と聞けば必ず「出る!」という人なので、耳だけ傾けながらレッスン後のお片づけをしています。

 

こんなのに出てみたいね、あんなことにチャレンジしてみたいね、と話はとにかく弾み、今年のレッスンもこれでおしまいとなりました。

 

とはいえ年始からすぐにレッスンがあるんですけどね……。

 

昨年の今頃は発表会に向けて必死に練習していたなあ
モーツァルトの4番を提示されたのもこのくらいの時期だったような気がします

 

ではまた。