人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

最後に発表会、そして……

武者修行の締めくくりとして、全学習者(長女以外にも何人も受講していたのです)が一堂に会して発表会を行いました。伴奏あわせのときから気合たっぷりの長女さん、お昼ご飯のあとも誰よりも先にヴァイオリンを開いて練習を開始していました。

 

なんだかとてもやる気。

 

参加者の中では一番年少でしたので、最初に演奏開始。すると、学習してきたことが全て出るような、本当に素晴らしい内容でした。親の欲目はもちろんありますので、ほかの方がどう思われるかはわかりませんが、今までの中では最高にいい演奏だったのではないでしょうか。

 

弾きおえて、ほかの子たちと交流しつつ、修了式に参加。

 

やっと終わった、やれやれ楽しかったけど疲れたなー。長女は……仲良くなったお友達とはしゃいでる。年上のお姉さんたちにもすごくかまってもらってる。幸せな時間だなあ、なんて気楽な気持ちで先生がたのお話をうかがっていたのですが、驚きの出来事が待っていました。

 

なんと、優秀者に選ばれてしまったのです!

 

「明日、3時から楽屋があいているので○○ホールに来てください。伴奏は○○先生」そう、成績優秀者に選ばれると、国内外の名だたるコンクールの成績優秀者たちと一緒にコンサートに参加できるのです。私はぽっかりとその存在を忘れていて、先生が早口でおっしゃったことをほとんど聞き逃してしまったくらい、あまりにも突然でした。

 

長女は「やったー!」と単純に喜んでいました。妻は「ドレスどうしよう……」と頭をかかえ、私は翌日の情報収集や伴奏の先生へのご挨拶などに奔走。そして教えてくださった先生がたと記念写真を撮っていただいて終わりました。

 

……仕事でいけない。

 

こんなにも仕事をキャンセルしたくなる出来事はありませんでした
妻よ、あとは頼んだ!(丸投げ)

 

ではまた。