読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

弓を選ぼう!

レッスンです。レッスンですよ。長女さんのヴァイオリンのレッスンです。

 

なぜだろう、とても久しぶりな気がする。と思ったら、そりゃそうなのです。お正月からこちら、一度レッスンいただいてから、私はまったく顔を出せなかったのだから。武者修行、修了コンサート、優秀者披露発表会、門下発表会とバタバタ続いた年始。忙しさも一段落して、少しフワフワとした気分でレッスン開始です。

 

長女さん、3月、4月と人前で弾く機会がありますので、2月は調整と練習にもってこいの時期です。そこで先生とお話があったのが、「楽器を3/4に替えてしまおうかどうしようか」ということ。ほんの少し大きいかもしれないが、弾けるようならサイズアップしよう、と決まったのですが……。

 

弓がない。

 

そうまだ弓を買っていなかったんです。そのことを事前にご相談していたらですね。先生がなんと。レッスン前にピアノの椅子の上にすごく丁寧に4本の弓をならべてくださいました。

 

「ひとつずつ弾いてみて。いいのある?」

 

長女さん、頭をひねりながらためし弾き。何度も何度も弾いて「わかんない」「ちがいがわかんない」「うーん」と悩んで1本を選びます。すると、

 

「それね、コストパフォーマンスは最高だよ」

 

おお……お? つまり最高の弓を引き当てたわけではなく、安くてかつ値段以上の性能のものを選んだということ? なんとも親孝行な子です。しかし長女も完全に納得、というわけではなく、妻も「1本手前のモノのほうがよかったな」とブツブツ言う始末なので、サイズアップをまだ先に延ばせば、もう少し弓を見る時間もありますでしょうか、と質問してみました。

 

「うーん……。そうだ、この弓のランクが高いものがあるか聞いてみるね」

 

と即座に携帯電話で連絡してくださります。

 

「ランクの高い弓があるって。今日持ってきてくれるそうなのですが……また来る?」

 

はい、うかがいます。夜だろうとなんだろうと。家が近いからまったく苦になりません。そしてそういうイベントが長女さんは大好きなのです。

 

夜にまた家族4人ぞろぞろと伺い、弓を試してみます。するとどうやら長女さん、その弓がとても気に入った様子。先生も「これはいい弓です」と太鼓判。妻も納得。はい決定。そのままお持ち帰り~!

 

よかったよかった、これで心置きなく3/4にサイズチェンジできます。

 

……あれ、レッスンしていただいたっけ? ああ、していただいた。弓の話題でほとんどの時間を使ってしまったので、サラッと終わっちゃったんだった。でもいい、楽しかったから!

 

いい弓に出会えてよかったね長女さん!
さ、長女の愛器が二女に下げ渡されるのはいつの日かな?

 

ではまた。