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人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

イギリスの音楽教育事情3

イギリスの音楽教育事情 考察

先日の続き。第三弾です。

 

基本的に、レッスンは楽しくゆっくり進んでいきます。家で練習をしない子供が多数なので、当然上達はせず。他のお母さんと話すと、ヴァイオリンは家に持って帰るけど家で練習はしたことがない、という家庭が多いです。それでも気にしていないところが大らかでいいなとも思います。

 

イギリスでは音楽のグレードシステムが普及しているので、グレードに挑戦する子はいます。小学校で音楽を習う多数の子は進んでもグレード1、2どまり()。それでも本当に練習したり才能がある子は、先生が個人レッスンにさそったり、紹介したり、と道は開けているはずですが、そんな子供はなかなかいません。

 

日本と同じように、小学校ではなく個人でレッスンを受ける子供たちもいます。音楽は学校で習えるので、習い事としては、女の子ではバレエや体操、水泳、ガールズスカウト、コンピュータなどが人気。音楽を個人的に習う子供の数は少ないです。

 

親と音楽の先生のコミュニケーションが容易なので、家庭単位での個人レッスンは効率的です。でも子供はやはりあまり練習はしません。それでも多くの先生は褒めます(褒めすぎともいえるくらい)。厳しくしたら、子供は速攻やめます。全く練習しないままやってきて、レッスンの時間だけで上手にさせるのがきちんとした教師だと思っている親も多く、それにストレスを感じる先生もおられると思います。

 

日本ではこういう「わが子がうまくならないのは教え手の責任」という言い方はあまりしませんね。師弟関係がガチガチのためでしょうか、それとも「自己責任」という見えない番人に見張られている気分が抜けないからでしょうか。自制がとれていて「いい親」である割合は多いですね。そのぶん自己主張の強い親を「わがまま」「毒親」と非難する向きも強いかもしれません。

 

とはいえそんなのはどこの国でも一緒だとは思いますが。

 

さて、※印をつけた「グレード」。これはいったいなんのお話かと言いますと。

 

英国王立音楽検定(ABRSM)のことです。厳格にグレードが定められていて、高いグレードを持つ人は優遇されることもあるそうです。たとえば、施設の中にある練習室でグランドピアノのある部屋はグレード8以上の人限定、など(こちらも書き手さま情報です)。日本でいうところのTOEICとか英検とかに近いですね。東京藝術大学でも奨学金が出るのは英検準1級を持っていることが条件だったりしますから。

 

ちなみに今年のグレード試験はこちら

グレードいくつまで取れるかな~なんて眺めてみるのも楽しいですね。ちなみにABRSMですが、日本でも受けられるらしいです。グレード5までは自由に受けられ、6以降は前のグレードを取得していないと受検できないようです。

 

古典、ロマン派、現代曲と課題曲にバランスを保たせているのが◎
そしてセオリー(楽典)が難しいのも特徴です

 

ではまた。