人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

武者修行のひとつの成果

長女さん、新しいヴァイオリンに新曲・カプリス9番と、うきうきしながらヴァイオリンに向かっています。パガニーニのコンチェルトもだんだん弾けないところがなくなってきていて、あとは雑なところを消していく作業。……ずいぶんと譜読みが早くなったもんだ。

 

そのカプリス9番を練習しはじめるとき、親子で話し合ったことがありました。

 

「最初の重音をしっかりとろう」

 

ということ。しかもその取り方は、主旋律にあわせて音程を決めていく方法でやってみました。一度「純正律とは」「平均律とは」「明るい重音」「暗い重音」について、武者修行でレクチャーいただいており、それをわかりやすく説明するための映像を何度か見せていたので、感覚的に長女もわかった様子です。

 

「その音、違う」

 

というと、今までは「えー」という嫌な顔をしていたのですが、今は素直に「ほんとだ」と聞くようになりました。重音の「いい響き」とは何かを自分なりに見つけたのではないでしょうか。

 

ちょっとしたきっかけと、ちょっとした手本で、子というのはあっというまに吸収するんだな、と思いました。曲をいただいて1週間、もう最後まで通して弾けています。曲としてはまだまだの仕上がりですが、少なくともレッスンで聴いていただけるくらいには形になってきました。

 

信頼のおける先生が、いろんな角度から先を見せてくださることってとても大切なんだなと思います。同じことを言われていても、A先生の言葉ではピンとこなくとも、B先生の言葉だとスッと頭に入ってきたり。親も突然気づいたり。セカンドオピニオンは大切ですね。

 

でもそれは、基軸となる先生がいてこその話。それは大前提。長女はそういう意味で先生方にとても恵まれていると思います。ありがたや。

 

今まで教えていただいた先生すべてのおかげですね
それはピアノもバレエも、学校の先生も含めてすべてです

 

ではまた。