人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

おっ? という音

サイズチェンジのときって、親も子も少し気持ちが揺れ動きます。特に、指を痛めるのではないかという不安とは常に戦っています。練習中に「痛い」といわれれば一端止めて様子を聴きますし、練習後には必ずアイシングをしています。

 

また、楽器が大きいぶん、腕の重みが足りなくて、音がちゃんと鳴らせていなかったんですね。どうも上滑りなスカスカした音を鳴らしていて、このままで本当にいい音を出すことができるんだろうか、と少し不安にもなりました。

 

それでも最近はようやく自在に操れるようになってきたのではないかと思います。長い弓もだんだん立つようになってきて、弓に重みを乗せることも上手になってきたかな、と思ったある日。

 

ヴォン!

 

と、ものすごい音がしたので、長女とふたりで顔を見合わせて、「今の音!」となりました。もう一度同じように、とやってみるのですがなかなか鳴りません。それでも、近い音が鳴り続けています。分析すると、どうやら指板と駒の間の一番鳴る部分をうまく滑らせることができるようになってきたのだと思います。

 

この楽器のポテンシャル、ここかぁ~。いつでもこの音を出すには、練習するしかないんだろうなあ。

 

それでも、最高点が一瞬でも見えたことに、親子で少し喜びを得たのでした。

 

常にこの音で弾ければ、100%の力なんでしょうね
それができるのがヴァイオリニストなのだとすると、世の奏者はやはりみなさん素晴らしいです

 

ではまた。