人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

ポエミィ・二女

メニューイン国際のジュニア部門、聴いてますか。私はもう全部聴いています。何このレベルの高さ。落とされた人の演奏の何が悪かったのかすらわからないレベルで闘っている。シニア部門ならわかるんですが、これ、11歳~16歳の子どもたちの演奏でしょ。信じられない。

 

11歳というと小5から小6ですよね。学コンに必死になっている子たちがたくさんいるなかで、この子たちは世界の舞台で腕試しをしていて、しかも課題曲の数は相当な数に上る。それをたったの数日間で全部弾ききるわけです。

 

あれ、なんか日本の音楽教育ってこのままで大丈夫? 学コンも予選本選全国までを1週間で終わらせるくらいの厳しさがないと世界に通用しなくならない? なんてことを今日1日ひとりで悶々と考え込んでしまいました。

 

壮大な未来について長々と枕を書いたわりに、とても矮小な話になります。二女さん、通信添削の学習をしていたときのこと。こんな問題が出ました。

 

つぎの「きのう」の文を、「あした」で始まる文に書き直しましょう。

きのう、雨がふりました。

 

何を求められているのかは一目瞭然です。模範的な回答としては「あした、雨がふるでしょう」だと思うのです。過去形を未来形に変えたときに文尾がどう変わるかを学ばせたいわけですね。

 

さて我が家の文豪・二女さんの答えを見てみましょう。

 

あした、にじがかかるでしょう。

 

ポエムか!!!

 

きのう 雨がふりました

あした にじがかかるでしょう

 

とか、もう、歌詞みたいじゃないですか。専門的に言うならこれは対比法というテクニック。いつまでも雨じゃないよ、明日には虹がかかってるよ。だから今が寒くて惨めでも、明日の空を仰ぎ見てみようよ!! みたいな「みんなのうた」に流れていそうな模範的な応援ソングだよこれは。

 

心情的に×にできませんでした。

 

先日お会いしたロンドンのお嬢さんも、二女のような感性の持ち主なんですよね。二女に会わせてやりたかったなあ。

 

ずっとその感性を育んでいってほしいな
へんにねじ曲がると中2病になってしまうので要観察ですね

 

ではまた。