演奏会、友、出会い
長女、とうとうコンクールの入賞者披露演奏会に。たくさん練習して、たくさんお友だちも招待して、先生にもゴーサインをいただいて。あとはもう楽しむだけだね!
ヴィエニャフスキの華麗なるポロネーズ、ひとまずの弾き納めとなる舞台。一発、かましてきてくださいな。
誰よりも先に楽屋に入り、着替え、練習。これで楽屋は制した! と勝負師的なげん担ぎをしたのかは知りませんが、本当に一番乗りでした。ガラガラの中、ひとり練習を続けていると、徐々に人が集まりだし……。コンクール全国大会で顔をあわせた子たちとも挨拶を交わしたりと、にぎやかな時間に。
しばらくして同じく出演者の姉弟子さんご家族ともお会いし、お互いにエールの交換……ならぬ唐突な楽屋弾き合い会に!? 名作曲家のモチーフを次々と弾き続けて遊んでいたとか。何してんの本番前に。
私は楽屋を去って客席でカメラをスタンバイ。昨年このコンクールの入賞者披露演奏会を勉強がてら聴きにきたときは、大ホールだったこともあってお客さんはパラパラ程度だったのですが、今回は休日開催、そして小ホールだったためか、結構な人数です。こんなに大勢の前で弾くのは初めてなんじゃないかな?
長女の友人ご家族も続々と入場され、ついには先生までいらっしゃいました。さあ舞台は整ったよ。あとは長女さん、あなたの頑張りだけだよ。
私は最初からずっと聴いていたのですが、さすがは入賞者たち。聴いていて心地よいです。特にピアノは驚きばかりでした。層が厚く早熟な子が多いとは聞いていましたが、長女とほとんど年齢の変わらない子たちがとんでもない演奏をしてくれます。
さて、我が家の長女は。アクセル全開でした。
門下生発表会のときにも似た、バリッという異音を立てながら、ちょっとした竜巻のようにブワアアアアッと弾き上げて嵐のように立ち去っていきました。たくさん拍手をいただけて嬉しかったのはもちろんですが、「やりきったぜ!」という演奏終了時の笑顔がまた印象的で、多少(相当?)粗くともそんなのどうでもいいや(いや、決してよくはないのですが)と思えるくらいの出来。よくがんばりました。
その後は楽屋で他の出演者たちと交流したり、親友たちとキャッキャとはしゃいだりして楽しんでいた模様。おおむねみなさまから評価をいただけて長女も喜んでいました。昔から「ヴァイオリンをやっているのは知っている」というレベルだった幼なじみも、久しぶりにちゃんと舞台を聴いてくれて「お前、ただ者じゃないな」と認めてくれた、なんて話を聞きました。……なにそのケンカ番長みたいな会話。
先生からは「とても楽しかったよ」という感想をいただきました。上手だった、でも、よかった、でもなく「楽しかった」。なんともありがたいお言葉です。
その後もお互いの健闘を称え合いながら2年生(入賞時点)のコンクールは幕を閉じました。応援団のじじばばも喜んでくれて何より。
さあ一区切りついた。次にいくぞー!
冷静に言うと反省点の多い演奏ではありました
しかし長女らしさが爆発した部分もあり、バランスとりが難しそうです
ではまた。