人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

二女、有意義な予選

朝早くから、出かけてまいりましたコンクール予選。

 

基本的に予選で落ちる子はいないので、あまり気負う必要もないのですが、そんな裏の話を子に教えてやる必要はありません。プレッシャーと舞台の雰囲気に慣れてもらおうじゃないの。

 

二女さん、楽譜をチラッとみたり、鼻歌のように曲を確認したり、机を鍵盤に見立てて指を動かしてみたり。でもそれは「緊張するから何かしていないと気がすまない」という感じではなく、あくまでも「本番前の儀式」のようなものです。

 

応援のじいじばあばとも挨拶し、あとは弾くだけ。私はビデオをセットしにホールに座りました。

 

舞台の横から出てきて、だいぶ手前で立ち止まってぺこり。特にそれを気にするそぶりも恥ずかしそうなふりもせず、冷静にピアノに寄っていって椅子の位置を確認する余裕も見せて、3秒ほど精神統一。

 

パン、と弾きはじめると、いつも練習していることをそのままさらうかのように弾いていきます。毎日やってきたこと、それだけを追い求めて、テンポ良く、ツブをそろえて、明るく、元気にソナチネを全楽章弾ききりました。本人も満足そうに舞台を下ります。袖で待つ母親の顔を見たのか、最後の数歩は満面の笑顔でした。

 

点数はそこそこでした。ただ、前回のように良い点数と悪い点数がバラけるようなことはなく、3人の先生から似たような点数をいただきました。つまりだいたい評価が一緒と言うことですね。「明るい音」「音のツブがいい」「よく練習しているね」と、ピアノとして得られる基本的な講評をいただけて、親も嬉しくなります。昨年は漠然と褒めていただき、問題点をつらつらと書き連ねられた感じがあったので、1年で少しは成長できたでしょうか。

 

講評では、テーマとなっていたちょっとだけ走るクセや、アクセントの弾きかたなどをご指導いただけました。親も気になっていたぶん、納得の内容です。

 

本人も終始ニコニコしながらも「あー緊張したー!」と言っていたので、そこそこ緊張はしていたようです。傍目にはあまりよくわかりませんでしたが。

 

帰りにじじばばと一緒に食事を楽しみ、1日主役を楽しんだ二女、帰ってからも喜びながら練習にいそしんでいました。その練習を聴いていると、1年前より響きや音を大事にするようになったと思います。

 

全国大会、行きたいよね。ピアノの層は厚いですし、どんな楽器でも全国大会のレベルは高いですからあまり大きなことは言えませんが、この調子で成長すれば、そのうち行けるんじゃないかな。継続する努力は何にも勝る才能だよ。

 

というわけで、本選に向けてその日から練習開始です
ソナチネはひとまず休憩。コツコツとがんばっていこう!

 

ではまた。