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人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

早期教育プロジェクト所感

ヴァイオリン ひとりごと

先週の土曜日、東京芸大早期教育プロジェクト2016、マスタークラスを拝聴してきました。小中学生の講座だというのに、かなり多くのお客さんが来場し、前方の座席は完全に満席。美しく響く奏楽堂で贅沢な時間が流れました。

 

簡単ではありますが、所感を残しておこうと思います。

 

本マスタークラスの指導者である漆原朝子准教授は、終始にこやかに受講生に接し、とても優しい言葉と豊富な比喩で、まだ語彙や想像力や経験の少ない若人たちに、懇切丁寧に指導されていました。

 

指導は多岐にわたります。

 

脱力について、アップボウ時の指の形、オクターブ、強い音の出し方、重音の音程確認法、左指の位置、ビブラート時の手首の位置、筋肉と姿勢、小節線への意識のもち方、4種類の指弓の使い方、トリルのかけかた、調弦の仕方。

 

短い時間に凝縮した教えがあり、同じヴァイオリンの道を志す親としてはとても勉強になることが多かった。

 

ひとつ修正すると少しずつ音が変わっていくのが聴いている側にもよくわかります。その変更部分を維持するのがとても大変なので、これからいかに努力していくかが受講生に求められますね。ただ、あの舞台に登壇している子たちは有数の実力者ですから、きっと軽々と乗り越えてくれることでしょう。

 

音楽的な指導は比較的少なく感じました。ただ、音楽的な話にアプローチするための手段をとにかく事細かにご指導されていた印象です。その姿からは、「未来に向けて成長する子たちをいかに大事に育てたいか」という考えが顕れていたと思います。

 

何より、「教えました、終わりです」ではないプロジェクトなのがいい。東京芸大という組織の力をフル活用して舞台を作り、育てた才能を披露する場を作っている。これぞ、一流芸術を日本に文化として根付かせるための施行です。

 

どこまで本腰を入れているのか、そしていつまで継続されるのか、といった問題は残りますし、本格的な成果が出るのは数年後になりますが、それでもこのチャレンジは評価に値する上、自分たちにとっても嬉しい変化です。

 

願わくば、姉妹がその恩恵にあずかれますよう。日々、鍛錬です。

 

東京オリンピックに向けて最近芸大系の動きが活発ですね
乗るしかない、このビックウェーブに

 

ではまた。