人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

クラシック音楽界の最近の動き

 ご無沙汰しております。


ソニー・ミュージックエンタテインメントが、ガチでクラシックを売り出そうとしていますね。オーディション申し込み、あと数日ですが、ご覧になりましたか?

 

STAND UP! CLASSIC オーディション メンバー募集オーディションのお知らせ

 

年齢制限40歳未満。下限は書いていないので、今年の4月から音楽活動を始められる人なら誰でもいいみたい。小中学生だと学業が……なんて言ってるのは日本くらいなのかもしれません。それはさておいても、オーケストラという枠組みをどこまでブチ壊して楽しませてくれるのかワクワクします。

 

プロジェクト参画企業の顔ぶれをみれば、最近需要が増しているスマホアプリのBGM収録とそのコンサート、ボカロ曲とのコラボレーション、イケメンボーカルのライブなど、すでに活動の場が用意されていることが予想されます。ニコニコ動画とのコラボも透けて見えるので、本当に「今の」クラシック文化を創造していくことをもくろんでいるのでしょう。

 

きらびやかなドレスを着て、コンサートホールでお辞儀をし、高いお金を払っていただいたお客様に至極の演奏を披露、過去の遺産を文化的にも興行的にも継承する。もちろんそれは過去から連綿と引き継がれてきた素晴らしい事業です。が、今はそういう事業を「クラシック」音楽なんて総称していますが、それぞれの作曲家が演奏していた時代のそれぞれの音楽は、常に時代の最先端、まさに「イケてる」音楽だったわけで。

 

がんばれソニー

 

一方で、葉加瀬太郎さんのスクール開講、というニュースにも興味がわきます。

www.hakase-ac.jp

 

過去に書いたことがありますが、やはりクラシック音楽は裾野が狭い。様式美を知らないと深く楽しめない、初動ハードルの高いホビーだからでしょう。しかし葉加瀬さんの曲はキャッチーで、どんな人でもスッと「お、ヴァイオリンっていいね」と思える。そしてずっと聴いていると多くの人が思うでしょう、「弾いてみたい」と。


素晴らしいことだと思います。良し悪しの鑑定耳を作るには、実際に弾いてみるのが一番ですから。裾野が広がればファンも増えます。『のだめカンタービレ』や『四月は君の嘘』『神童』などもクラシック音楽を牽引してくれましたが、やはり「弾いてみたい」と思ってくれることは最もファンを増やします。

 

もっとこういう事業があってもいい気がする。そのためには一般に届く、クラシック楽器を使った楽曲を作曲する人が増えてくれないと。葉加瀬さんはその手の道のトップランナーですから、ぜひ今後も新曲を作ってほしいものです。

 

一方で、我が家の話。

 

長女、1月は恒例の合宿に参加。しかし最終日にインフルエンザにかかるという不運に見舞われ、修了コンサートに参加できませんでした。たくさん友達ができたのに残念……。レッスンでは新曲をたくさんいただき、次々とこなす日々です。音楽に対する姿勢も少しずつできてきているかな? まだまだではありますが、素地は固まってきています。

 

二女のほうも新しい先生に基礎からみっちり教わっています。丁寧に丁寧に関節の使い方ひとつすら覆いかぶさるようにして教えてくださっていて、日々音が変わるのがわかるくらい成長しています。

 

子の成長を見ていると、「教える」とは何か、を考えさせられる日々。きっとパパママで1日語れば本ができるくらい奥深い話になりそう。器楽教育を体系立てて学問にした人が少ないからこそ、鈴木、篠崎といった教本がロングセラーなんだな、なんて思うくらいです。

 

風穴開けたいなあ。

 

ではまた。

 

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