人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

フルサイズ選び、決着

2月になりました。

 

姉妹ともレッスンや舞台にいつものように大忙しだった1月ですが、最も大変だったのは長女のフルサイズ選びでした。それこそ12月の頭に最初の話があり、それから大どんでん返しやちょっとした騒動を経て、涙あり笑いありの末にようやくつい先日、新しい子をお迎えすることがかなってホッと一安心。

 

今だから言えますが、当初はストレスでどうにかなってしまいそうでした。しかしいったん心を落ち着かせてドンと構えると、どうせそのうち見つかるだろうし、焦らなくていいよね、と変に大胆になってくるのも不思議。

 

とんでもない名器を弾かせてもらってしまったせいで「こんな音聴いちゃったら楽器選べないよ~!」と退散してきたこともありました。大家の先生が楽器選びにいらしていて(お弟子さんの楽器選びかな?)そもそも演奏がよすぎて音の基準がわからなくなったこともありました。楽器店でとある大きなコンクールのトップランカーとばったり出会って「あれ、○○さん」「あっ、長女ちゃんとパパ」みたいなことが2度もありました。

 

2ヶ月のあいだに通算15丁くらい弾きましたかね。長女本人が気に入ったけど師匠がピンとこなかったり、逆に最初自分たちがピンとこなかったのに後からその良さに気づいたり。その間にどんどんと経験値が貯まっていき、今まで自分たちが信じていた「いい楽器」の概念がボロボロと崩れていきました。ある意味快感でもありました。

 

騒動の渦中で、より絆が深まったり、新しい信頼関係ができたり、見る目と耳が肥えて勉強になったり、新しい発見があったりと、ポジティブな結果もたくさん得ることができました。どんなことでも遣り通した後にはいい結果が待っているものです。長女も家族も師匠も、最終的にはとても納得の出会いになりました。

 

今まで苦楽を共にしてきた3/4とお別れしたときには、長女も涙目になりながらしんみり。お疲れ様。いい人にたくさん弾いてもらってください。

 

さあフルサイズですよ!

2ヶ月ぶりに晴れ晴れとした気持ちです。

楽器が大きく重くなり、指板の距離が広くなったため、最初は疲れやすいのか長女も休み休みの練習。そのうち慣れることでしょうし、なにより音が気持ちいいので聴いている側も幸せです。今までの分数楽器では出せなかった音も出るようになりますし、今後が本当に楽しみ!

 

2月もいくつか本番が続き、3月にはお楽しみも待っています。今年は1年を楽しく乗り切りたいものです。

 

ではまた。