人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

ひとりごと

子は自分から練習するか

入梅ですね。気温は高くないのにムシムシします。 汗をかきやすい私には地獄の季節になりました。許されるものなら一日中スポーツウェアで過ごしたいくらいです。

待つ、という教育

子育てに大切なのは「even if」の精神だそうです。短所を指摘して否定・断定をするのではなく「たとえ(短所)があるとしても」わが子は素晴らしい、と評価することが、子の自己肯定感を強め、精神の幹が強くなるのだとか。よくよく子育てを振り返ろう。 く…

子にかけてしまう過大な期待の解消法

昔から大好きで、いまだに完結していない漫画『ガラスの仮面』の検定があったので、北島マヤコースで遊んでみました。結果は「マンガ評論家レベル」だそうです。月影先生にダメ出ししていただきました。 「おらぁ……たずだぁ……」の長台詞の穴埋めを答えられな…

パガニーニを深めるためのオペラって?

パガニーニのコンチェルトをたくさん聴いているのですが、十人十色とはまさにこのこと、といえるくらい本当に皆さん弾きかたが違う。どこを溜めるのか、どこを強調するのかがほとんどバラバラで、「ここは来るぞ、来るぞ」という期待が無い分純粋に出たとこ…

勇気ある演奏

姉妹の宿題を見ていると、愕然とすることがあります。漢字の書き取りをしている長女の書き順をみていて「それ、間違いだよ」と指摘し、正しい書き順を見せようとネットで検索したら……長女の書き方が正しかった! え、いつ変わったの!? インターネットのヤ…

曲の分数制限

クラシックは「ずいぶんと古い音楽」という漠然とした理由から、なんとなく「何を弾いてもほとんどの著作権は切れている」と思いがちです。というか思っていました。さすがに多くの人が弾くような曲はそもそもが著作権フリーなのだろう、と。 しかし伏兵が。…

音程を高めにとる

長女が弾いているパガニーニのコンチェルトの参考映像を探すことが多い昨今なのですが、やはりどうしても諏訪内晶子さんと庄司紗矢香さんの10代のころのものを見てしまいます。

心配ぁぁ~いないさぁ~~ぁ

日曜日、いつも惰眠を貪る姉妹に声をかけると、渋々ながらもちゃんと布団から出てきました。ご飯を食べて、身支度して、練習して。 なんだか規則正しい人たちみたいですが、違います。目の前にえさがつるされているだけです。そう、劇団四季のライオンキング…

親としての自分と子供のころの記憶

先日録画していたクラシック倶楽部にて、竹澤恭子さんのブラームスソナタのリサイタが放映されていました。今年3月に行われたもので、はやくもこうして聴けるというのはなんとも贅沢な話。 ……もうね、なんなんですか。ブラームスのソナタは今までたくさんの…

長女の意識

先日は家族の風邪が私にも巡ってきたのか、頭痛と全身の関節痛でとてもだるく、何もすることなく早々に寝てしまいました。風邪なのか疲れなのか何なのか。 皆さまもご自愛くださいませ。

あくまでも遊びではありますが

コンチェルトを練習していると、いつかはオーケストラをバックに弾いてみたいものだと思うもの。本当に弾けてしまうのは大富豪か大天才か、もしくはその両方か。うちの子はいつになったら……なんて思うこともありますが、もしかして、もしかしたら、と望みを…

70回学コン課題曲の所感

熊本の地震、心配ですね。昨晩もたったの20分の間に6強、5強、6弱と警報が鳴り続けました。録画のサッカーの試合を見ていたのですが、突然中止になって番組が切り替わってしまいました。私にも熊本にお世話になった方がいらっしゃいます。今のところご…

なぜゲームミュージックなのか

題名のない音楽会では、最近ゲームミュージックを題材に扱うことが多くなってきました。これは司会の五嶋龍くんが27歳と言う若さであることも手伝っているのかなー、なんてほほえましい気持ちで見ていた私はファミコン世代。佐渡さんのときとは違う切り口…

休日に思うこと

二女はバレエの発表会が近いため、最近ずっと長時間練習が入っています。ですので私の休日に何か用事があった場合、長女と私だけが参加することになります。この日はお墓参りがありまして、妻と二女を家においてふたりで出かけて参りました。 といってもじじ…

芸事とは迷惑をかけること

芸事というのは伝承文化であり、伝承した先にはよりソリッドになった姿形が残っていく。現在に至るまでに起こった数十年~数百年の紆余曲折などぶっ飛ばして、いきなり鋭くとがった最終形をつきつけられるのだから後学の者はたまったものではありません。 歴…

弦を替えると気持ちいい

さあ、舞台も近くなってきたことですし、弦を張り替えましょうかね。我が家で弦の張替え作業は私の仕事です。レッスンがある前にやっておくと、その作業のせいで駒が傾いてしまった場合でもすぐに先生に修正していただけるので、安心して楽器に触れます。 駒…

この日に思うこと

5年が経ちました。 あの日のことをまざまざと思い出せるくらい、とてつもない経験でした。みなさんもそれぞれ心に思うことはあるでしょう。

変わらない態度

今日はちょっと子たちからは離れた話になってしまいます。 小さい頃、大人たちが夢中になるスポーツといえば野球で、サッカーはまだ漫画の中だけでおもしろい球技というイメージでした。だからまったく興味がなかったというのが本当のところ。 しかしフラン…

音楽関連のテレビ事情

先日コメント欄で、パガニーニのカプリスを全章弾いたツェートマイヤー氏の番組があることを教えていただきました。もともとこの番組は「毎週」録画予約していたのでまったく問題なく撮れているだろう、と思ったら、この番組、月~金曜日と平日の毎朝放送さ…

ほんと? うそ? クラシックの一番儲かる仕事

最近、とても腰がいたい。若いころからぎっくり腰の常習で、この季節になると突然腰が痛み出します。デスクワークの弊害ここに見たり。 行きつけの鍼灸院に行ったのですが、針に電気を通してもらっている最中に「プツン」と機械が止まり、「ごめん、マッサー…

小さな箱の広大な世界

長女の姉弟子さんの伴奏をなさったことのある、作曲家の先生のコンサートがありました。新曲発表会、そして即興曲の演奏という催しです。しかし先生ご自身があまり宣伝なさらないので、「どうして宣伝しないんだろう」と疑問だったのですが、会場を見てよく…

売り出しの「フック」

企画業界でお仕事されている方はうなずいてくださると思うのですが、物事を売るために必要な要素として必ず出てくる言葉に 「フック」 というのがあります。要するにお客の気持ちをひっかける釣り針です。

平均律と純正律

平均律と純正律っていう言葉、ヴァイオリンを弾いている人たちにとっては切っても切り離せないですよね。必ずこの話が出てきて、重音(ピアノなら和音)の違いを示される。 さて、素人の私は正直なところまったくわかっていませんでした。ですので、便利なネ…

拍手

門下生発表会のパンフレットに、とある一言が書き添えられていました。 「演奏者が登場したら、すぐに盛大な拍手を」 先生がずっとおっしゃっていたことです。

姉妹放牧

年始の家族の行事として、祖父母や私の兄弟と集まる催しがあるのですが、その会では少し親の負担が減ります。弟夫婦が姉妹を構ってくれるから。 構って構ってとうるさい姉妹のパワーが全部若い夫婦に行くので、ぼけーっとしていられるのです。

新年あけましておめでとうございます

謹賀新年 みなさまに良い一年が訪れますよう、心よりお祈り申しあげます。 今日だって姉妹はちゃんと弾きますよ!初日の出、書初め、初弾き、です! ではまた。

2015年を振り返って

本ブログを始めたのは、ちょうど2年ほど前のことです。長女がまだ幼稚園の年長で、初めてコンクールを受けることが決まった直前くらい。先生もまだ前の方でした。 長女があまりにも真剣に練習し、それに伴った急成長をするもので、本人が本気で「ヴァイオリ…

好きなプレイヤー・好きな曲

長女が演奏の参考にCDを漁っているとき、音を聴いてピタッと全身が止まるのは、ヒラリー・ハーンです。なにかシンパシーでも感じるんですかね。聴かせどころを知っている演奏だから好きなのでしょう。 好きなコンチェルトは、やはりメンデルスゾーンのよう…

ペグの穴を開けてもらいに

高校生のころ、この季節に友人と顔を合わせると毎朝のように「靴下がずり下がる季節になったねえ」と挨拶していました。今思うとジジくさいですが、事実靴下がずり下がるのだから仕方が無い。 空気が乾燥して肌がかさつき、靴下のゴム程度では定位置を維持で…

周囲が認める天才

自分の娘たちが楽器を習っていると、自然と同世代もしくはジュニアの「すごい子」の噂を耳にする機会が増えます。もちろん親も勉強するし、子の演奏する場に足を運ぶようになるので、自然と「この子すごいなー」という名前が蓄積していくのです。 2012年…